自動車整備士の仕事

自動車整備士の3kとは?仕事内容が過酷すぎる

自動車整備士の3k

 

仕事の『3k』という言葉をご存知でしょうか?「きつい」「汚い」「危険」の頭文字を取った物です。自動車整備業界はまさに『3k』に当てはまっていて、近年、人手不足で外国人整備士を雇うディーラーや民間整備工場が増えてきています。

整備事業所でそれほど自動車整備士が不足しているというのが現状です。この記事では自動車整備士の仕事は『過酷』ということをお伝えします。

自動車整備士の3kについて解説します

自動車整備士の「きつい」とは?

自動車整備士はズバリ肉体労働です。夏も冬もエアコンのない工場で作業するため、体力がないとやっていけません。夏は工場が屋内なので風も通らず、スポットクーラーという空調設備もありませんでした。

毎日、2リットル以上の水分を補給しながら、汗でびちょびちょになって何度も作業着を着替えていました。冬でつらいのが洗車です。

冷たい水で一日に何台も洗車する上に、業務用のカーシャンプーを使用しているので手荒れが酷かったです。毎年、冬になると指がぱっくり割れて、その割れた中に油汚れが入り込みます。手を洗っても汚れが取れないので冬は特に手が汚いままでした。

冒頭で肉体労働とお伝えしましたが、体力だけでは仕事ができません。知識とお客様への応対力が必要です。自動車のほぼすべての制御システムがコンピューターにより管理されているため、昔と違って電子的な知識がないと整備士として成り立ちません。

整備した結果やお客様へ商品をご提案する為に接客することも多々あります。体力だけでなく、トークも出来ないと一人前の整備士にはまずなれません。事務処理もしますので、このような『歌って踊れる』整備士の給料が安いのですからやってられません。

元同期が病院の設備メンテナンス会社へ転職しました。

一年目の年収が500万円を超えていると聞いて、まぁ驚きましたね。自動車のメンテナンスではなく、他のメンテンナンス業の方が待遇が良さそうです。

自動車整備士の「給料安い」も付け足すと『4k』になりますね。

自動車整備士の『汚い』とは?

予想がつくと思いますが油汚れです。作業する時に耐油グローブではなく「普通の軍手」が支給されていました。当然ですがオイルは液体なので、縫い目を通過してしまい軍手をしていても手が汚れます。

整備用の耐油グローブが売っているのですが「みんなと違うものを使うな」というよくわからない理由から、個人で購入したグローブを使用することが禁止されていました。この油汚れが本当に取れなくて常に指紋の間が黒かったですし爪の中も汚れで黒くなります。

オイル漏れしている車の下回りに入った時に、漏れたオイルが顔に付いた時は最悪です。拭くと顔が真っ黒になるので入念に洗顔していました。真っ黒な手を洗っても取れないし手洗いに時間をかけてられない。

こんな頑固な油汚れを触っていて手が汚い状態で、お客様のところへ整備結果をお伝えしにいくのが本当に申し訳なくて嫌でした。肌が弱い人は絶対にこの仕事は向いていません。手がボロボロになります。

自動車整備士の『危険』とは?

毎年全国で、整備中の死亡事故や重傷事故が起きています。主に自動車を持ち上げるリフト関係や挟まれ事案です。

リフトから人が落ちたとか車に挟まれたとか、飛んできた部品が目に当たったとか、指が飛んだとか…それは危ないでしょっていう案件から運が悪かったという案件が労働災害事案として注意喚起されていました。

結構危険な仕事をしているにも関わらず、休憩時間が少なかったのも問題だと考えます。集中力が切れるとうっかりミスが多くなりがちです。そのうっかりが生命の危険にさらされることなのに改善策はミーティングで「気を付けよう」と話し合うだけ。

数字を追いかけるばかりで環境がよくなることは全くなかったです。

休憩なんてほぼ無かったですからね。朝から走り回って昼にこっそりパンを食べてすぐに呼ばれてまた走り回る。こんな状態でうっかりミスがなくなるとは思いません。毎日帰るころにはふらふらな状態でした。

でも誰も指摘しない。指摘できない雰囲気や環境が出来上がっていたので『我慢』するしかなかったです。

車好きなら出来る仕事じゃないの?

車好きなら仕事終わりに自分の車をいじって…というイメージを持たれている方もいらっしゃるかと思いますが、労働基準法関係で残業ではなくても会社に残ることは許されていませんでした。そもそも車業界で働いているのに車通勤が禁止です(会社によって違います)。

これが一番意味がわかりませんでした。職場に車を乗っていかないので、もちろん自分の車いじりなんて全くできません。車が好きで整備士になったのに、これではまったくメリットがないですね。

さいごに

こんな環境で働きたいですか?

自動車整備士は本当に過酷な状況で働いていて、もっと早くに「辞める決断をしていればよかったな」と後悔することがたくさんあります。上記以外にも人間関係がギクシャクしている最悪な職場です

自動車整備士を目指す方、目指そうとしている方が身近におられましたら、自動車整備士の現状をもう少し調べることをおすすめします。