ブリタ ポット型浄水器リクエリから2リットルサイズのトレビーノPT304SVに買い換えました。
主な理由としては、ブリタは最後の一滴まで浄水できないのと昨今の世界事情から口に入る飲み水が海外製フィルターを通るというのが少し気になるようになったからです。
それと、併用していたコスモウォーターを解約したので4人家族では1リットルは少なく感じて大容量にしました。
ここでは、高除去タイプのポット型浄水器 トレビーノPT304SVをレビューしていきます。
大容量のポット型浄水器 トレビーノPT304SVをレビュー
まずは何といっても日本製であること。
ブリタのカートリッジは「日本仕様の中国製」なので気になっている方も多いはず。トレビーノは製造・販売しているのが東証1部上場の有名な東レ(TORAY)で安心して使うことができます。
パーツはタンク本体と上部のロート、カートリッジ、フタ、取っ手カバーに分解できて隅々まで洗えます。
大容量の2リットルサイズでも横に広がった薄型のため、一般的な冷蔵庫ならドアポケットに収まり、冷蔵保存が可能な点でも水が悪くなりやすい夏場に安心です。
- 時短浄水
- 2リットルサイズでも冷蔵庫のドアポケットに収まる
- 大容量で料理にも使いやすい
- 高除去(JIS12項目クリア)
- ミネラルは除去しない
- 取っ手付き
- 傾けるだけで水を注げるフタ付き
- スライド式交換目安メモリ付き
- パーツが外せて洗浄しやすい
- 日本の水道水に合わせた安心の日本製
※PT304SVはカートリッジ1個付き
最後の一滴まで浄水しやすいカートリッジ
使い方は他メーカーと同じでポット上部の穴にカートリッジを差し込んでから水道水を注ぎます。トレビーノは差込口よりも「下にカートリッジが埋まる」ので、最後の一滴まで浄水しやすい形状です。
ブリタはカートリッジを差し込むと1段上に装着されてしまうため、浄水されずに残ってしまう水が多かった…。不潔とまでは言いませんが、水を無駄にしてしまうのと継ぎ足しで古水と新水が混ざるのが気になります。
カートリッジ周りはトレビーノの圧勝です。注いだ水がしっかりとカートリッジに流れ込み、無駄なく浄水できる形状は優れモノ。
というよりも注いだ水が残ってしまうブリタの形状は作りが悪いと言えます。詳細は下記記事でレビューをしていますので、気になる方はご参考にどうぞ。
スライド式の交換目安メモリは忘れやすい
トレビーノは取っ手部分に赤色の交換目安スライダーが付いています。
調整方法は、取っ手のパーツを外してからカートリッジの交換目安に合わせてスライダーを指で移動させるだけ。原始的ともいえますが、誰が見ても分かりやすい構造になっています。
ちなみに、取っ手のパーツを付けている状態ならスライダーが意図せずに動いてしまう心配はありません。
- 1日3リットル使用:使用開始から2か月後
- 1日2リットル使用:使用開始から3か月後
ただ、僕の個人的な感想は取っ手に交換目安が付いているので交換時期を見落としやすいと感じました。次回カートリッジ交換時期の2~3か月後に交換を忘れてしまいそのまま使っていそう。
ブリタはフタに液晶パネルが付いているため水を注ぐたび目につき、ボタンを長押しするだけで設定できたのも便利でした。
とはいえ、液晶パネルは途中で微調整しにくい(メモリを減らせない)のが難点なところもあるので交換時期目安機能は一長一短ですね。
トレビーノを使う場合はカートリッジ交換時期を超過しないように気にする必要があるかも。
冷蔵庫のドアポケットに立てて保管できる
冷蔵庫で冷やして保管できるかどうかは今回も重要視しました。シャープの424リットル冷蔵庫のドアポケットに余裕で収まります。
浄水ポットのサイズ感(高さ295×幅237×奥行101mm)としては1リットルの牛乳パックで横3つ分、奥行き1つ分、高さは牛乳パックより少し高めで右側にある美酢(ミチョ)のボトルとほぼ同じです。
大容量のポット型浄水器は丸形が多くドアポケットに入らない商品も多く存在します。横に倒すともちろん水が漏れるため、冷蔵庫に入れて冷やしたい人は薄型タイプがおすすめです。
ただし、2リットルを満水にするとけっこうな重さに感じるので、冷蔵庫からの取り出しが億劫に感じるかもしれません。
その場合は、大人数が集まらない時はあえて1リットルしか浄水しないか1リットルタイプを購入しましょう。家族構成や水の使用用途(料理など)、来客の頻度なども考慮して容量を選択してくださいね。
日本製で安心の浄水能力
今回は、ウォーターチェッカーというカルキ(残留塩素)を簡単に調べられる粉末を一緒に購入しました。
新品のトレビーノと交換時期を迎えたブリタの浄水でカルキが除去できているのか確かめてみます。
おいしさ項目
- 遊離残留塩素
- 2-MIB(カビ臭)
- 陰イオン界面活性剤
- フェノール類
- ジェオスミン
安心項目
- 総トリハロメタン
- 溶解性鉛
- CAT(農薬)
- テトラクロロエチレン
- トリクロロエチレン
- クロロホルム
- ブロモジクロロメタン
- ジブロモクロロメタン
- ブロモホルム
- シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン
- ベンゼン
※濁り・水に溶け込んだ塩分・ミネラルなどは除去できません
ウォーターチェッカーの粉末をそれぞれの浄水に入れてよくかき混ぜたのですが、どちらも無色透明で何も変化が起きませんでした。
「無色透明=カルキが入っていない」で臭みが無いのだけれども、本当にチェックできているのか疑問だったので浄水していない水道水でも同じように粉末を入れてみました。
水道水ではガッツリ紫色になりました。やっぱりトレビーノとブリタはカートリッジでしっかりとカルキを除去できているのですね。
浄水ポットのフィルターってすごいな。交換時期を迎えたブリタの海外仕様カートリッジでも、まだ除去できているのもすごい。
トレビーノは「日本製の日本仕様」なので日本の水道水に合わせた柔らかい口当たりの飲み味です。ペットボトルで買うような飲用水やコスモウォーターとの違いはほぼ無く、違和感なく美味しく飲めます。
その都度ペットボトルを買ったりウォーターサーバーを契約するよりも安上がりで、カートリッジ以外のゴミが出ない点がポット型浄水器を使用するメリットです。
安心項目にある横文字の難しい科学物質は、世界の基準と比べて厳しく設備の整った日本の水道水に混入している可能性は少ないかなと思います。
それでも、16もの物質に対応と明記されていると心強いですね。
大型カートリッジで浄水スピードが速い
カートリッジ内部は「粒状活性炭+イオン交換体」の構成で浄水しています。
説明書には浄水時間が1リットル約3分と記載されているのですが、実際に時間を測ってみるともっと早かったです。
水道の蛇口を捻ってから上部のロート(すり切りで1リットル)が下に落ちるまでのタイムは56秒。誤差があるかもしれないので幅を持たせても1リットルを1分ほどで浄水します。
高除去カートリッジで約1分ならかなり早いと思います。
なんでもカートリッジ内の空気がスムーズに抜けるろ過システムに新しくなったそうで、高い除去性能はそのままにろ過スピードがUPしたとのこと。
2リットルの浄水で2分~2分半くらいですのでウチみたいに4人家族でも充分間に合います。
容量1リットルのブリタの時は、食卓に集まって家族全員分の最初の一杯をコップに注ぐとタンクが空近くになっていたのが、トレビーノでは余裕があるため給水に向かう手間が減って楽になりました。
カートリッジのお値段は高め
出典:Amazon.co.jp
下記表は記事投稿時点でのAmazonで販売しているカートリッジ価格の比較です。
カートリッジの種類 | 価格(税込) |
---|---|
トレビーノ3個入り PTC.SV2J-Z | 5,040円 (1個あたり1,680円) |
トレビーノ2個入り PTC.SV2J-P(Amazon限定) | 3,447円 (1個あたり1,723円) |
ブリタ日本仕様3個入り | 2,979円 (1個当たり993円) |
ブリタ並行輸入3個入り | 2,450円 (1個当たり816円) |
トレビーノのカートリッジはブリタに比べて約2倍のお値段です。
トレビーノは1日2リットル使用で使用開始から3か月間使えますが、少し割高で長く使うほど金額に差が出ます。日本製を優先するか価格を優先するかは考え方次第。
家族の人数によってはペットボトルを買ったり月3,000円~4,000円(+月1,000円の電気代)のウォーターサーバーでお水を飲むのと比べると安上がりです。
重たいペットボトルを買いに行く手間やゴミ出しの手間を考えると、カートリッジを定期的に交換しながら浄水ポットを使い続けるメリットはかなり大きいと思います。
余談ですが、ウォーターサーバーのガロンボトル(硬い樹脂ボトルタイプ)はあまり良くないそうですね。
ボトルが凹まないので中に空気が溜まって水と長期間触れてしまう構造ですし、再利用するガロンボトルは回収日まで部屋の中に保管しておかないといけないそうな。
それでは邪魔で仕方がないので、もしウォーターサーバーの契約を検討している方がいたら、水が出ると同時にボトルが凹み、空になったら普通にゴミ出しができるコスモウォーターのようなサーバーが良いですよ。
興味がある方はコスモウォーター公式サイト中央部の「安全・衛生面への取り組み」を読んでみてくださいね。「ビスフェノールA」についてもけっこう怖いことが書いてあります。
参考:コスモウォーター
さいごに
安心・安全を最優先するならトレビーノ。価格面を優先するならブリタといったところでしょうか。
どちらも買って良かったと感じますが、より良かった(現状に合っている)のはトレビーノです。家族構成や使用用途などを考慮して最適な浄水ポットを選んでくださいね。
ブリタについては下記記事でレビューしています。