近頃、人気が高まっている「ネッククーラー」をご存じでしょうか。簡単にご説明すると、電気の力でアルミプレートを物理的に冷やして首回りを涼むためのアイテムです。
ネッククーラーは数年前に登場したネック扇風機(常温の風)とは違い、本当に冷たくなるアルミプレートが搭載されているため冷却性能は抜群。
キャンプや仕事、お風呂上りなど様々な場面で使えます。
そんなネッククーラーは本当に冷えるのか?どれくらいの温度が下がるのか?非接触温度計で計測して確かめてみました。併せて実際に使って感じたメリット・デメリットのレビューもお伝えしていきます。
RuiPuをレビュー!ネッククーラーの冷却効果は?
ネッククーラーは「ペルチェ素子」という原理を利用しています。
本体に埋め込まれたアルミプレートが冷える仕組みは、板状の半導体熱電素子に電気を流すと「片面は冷却する」「もう片面は加熱する」不思議な熱電効果の一種で温度を下げて首回りを冷却します。
メリットとしては、中から電気的に冷やすので外気温に影響されにくく常温よりも冷たくなること。デメリットとしては、気化した熱を風で飛ばさず一部分しか冷たくならない点が挙がります。
Amazonの商品説明ページには「ペルチェ措置」とありますが「ペルチェ素子」と間違えています…。個人的にはこういった胡散臭い商品が大好物。
数多くあるネッククーラーの中で、胡散臭さを実際に購入して確かめたかったのでRuiPuネッククーラーを購入しました。
- 本体サイズ:12.6~18×3.8×14~17cm
- 本体重さ:約200g
- 首回りサイズ約35~45mm
- 10000mAhモバイルバッテリーで最大10時間作動
※プラスチックの質感はまあまあで高級感はあまりないです
それでは、ネッククーラーの温度がどれくらい下がるのか冷却効果を確かめてみます。
電源オンですぐ冷える(マイナス15度前後)
検証時の室温は扇風機があればギリギリ我慢ができる31.5℃。これ以上はエアコンがないと無理ですね。いつも電気代が上がってしまうのを覚悟してエアコンを運転させています。
ネッククーラーは熱伝導率の高いアルミプレートで皮膚の温かさが奪われるため、エアコン無しの常温でも指で触るとヒヤっとします。
電源を入れて数秒するとさらに冷たくなっていきました。
非接触温度計でアルミプレートを測ってみると一番温度の低いところで13.9℃。
31.5℃⇒13.9℃=マイナス17.6℃ですよ。これすごくないですか!胡散臭いと思っていたネッククーラーでも、給電するだけのペルチェ素子の原理によって本当に冷えました。
100円ショップに濡らして巻くスカーフが売っていますよね。
あれは水分が乾いてすぐに冷却効果がなくなるのですが、ネッククーラーは電気の力で冷やしているので外気温に影響されにくく給電している間は冷やし続けます。
首元に当てると体感温度はもっと冷えているように感じられて良いです。科学の力はスゴイ。
アルミプレートは首の熱を奪い「キンキンに冷えている感」は徐々に減りますが、大きな血管が通っている首回りを冷やすことで身体全体の温度上昇を緩和してくれるはずです。
アルミプレートが結露するほど冷える
ネッククーラーをしばらく運転させて放置していると、ティッシュが湿ってしまうほどアルミプレートが濡れていました。
氷が入った冷たいグラスに結露の水滴が付着するのと同じで、前途したように室温よりもかなり冷えています。
常温の風を送るだけのネック扇風機とは違い、工事現場・建築現場などで働く人や屋外レジャーにも活躍するかな。会社の社長さんは外で働く社員さんにまとめて買ってあげても良いと思います。
ただし見た目はアレですね。初めて見た人にとっては異様な光景に感じるかもしれません。それと風で広範囲に冷やすのではなく、首だけを冷やすので顔全体は暑いままなのがデメリット。
携帯扇風機やうちわと併用すると効果的です。
3モードで最大10時間運転
10000mAhのモバイルバッテリーで最大10時間使えます。言い換えると10000mAhを10時間で使い果たすくらい消費電力は高めです。
そのため、アンペア数の高い給電が必要となります(できれば2.4A)。3つの冷却モードの中で両側冷却モードを選択すると約3.5時間の使用に減ってしまう点は注意しましょう。
※モバイルバッテリーの性能により最大作動時間は異なります
環境によってはモードを下げたり予備のモバイルバッテリーがあると長時間使えそうですね。家の中ならUSBの電源タップから給電するとバッテリー切れの心配はありません。
首回りが太いと少し小さいサイズ感
本体サイズは12.6~18×3.8×14~17cm。Amazonの商品説明にある画像では、真ん中の細身の男性はピッタリ、右の工事現場の男性は首より短く見えます。
※合成画像かも
手で広げてネッククーラーを首に巻くのですが、首回りが太い人には少し小さめに感じるかもしれません。
幅が広がる可変式で4歳の娘でもギリギリ装着できたので、首回りが細い成人女性ならピッタリサイズになると思います。逆に首回りが太い男性には、僕みたいに「あと数センチの長さが欲しい」と感じるはず。
バネの反発で首が締まらない程度に密着します。実際に僕が首に巻いてみると絶妙にアームが短くて、激しい動きをすると落下してしまいそうな気がしました。
例えば、ランニングをしたり飛び跳ねたりといった激しい動作には向きません。
どちらかというとネッククーラーを着けて散歩をしたり、室内でテレビを観たり家事をする程度の動きに対応するモノと考えた方が良さそうです。
さいごに
RuiPuネッククーラーの注意点をまとめます。
- 内蔵バッテリー非搭載=モバイルバッテリーが必要
- 消費電力は高め
- 活動内容によってはUSBケーブルが煩わしくなる
- 首回りが太い人には小さく感じるかも
- 激しく動くとズレやすい
3面のアルミプレートで内蔵バッテリー非搭載(小型サイズ)をお求めならRuiPuネッククーラーが条件にあっています。
少しくらいサイズ感が大きくなっても充電式が希望の方は、テレビで紹介された「サンコー ネッククーラーEvo 」の選択肢も入れてみてはいかがでしょうか。
メディアでもよく見るようになってきた株式会社サンコーは、アイリスオーヤマのように今までなかった隙間を突く面白いアイデア商品を多く発売しています。
用途・仕様・価格を比較しながら夏を快適に過ごせるネッククーラーを選んでくださいね。
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※僕は「くねくねモニターアーム」の購入でお世話になりました。メニューの人型アイコンをタップで会員登録ページが表示されます。