出かける前にトイレへ行ったはずなのに、もうお腹が痛い…。
というか、トイレから出た途端に雲行きが怪しくなった。朝はバタバタしていてもう一度座っている時間はないし、駅でトイレに行っていると乗りたかった電車が行ってしまう…。
乗れなかったら遅刻だ…。「え~い!何とかなるだろう!乗ってしまえ!」←はい地獄。
専門学生だった頃の通学と通勤で電車を使っていた頃は、毎日、同じような苦痛を繰り返し味わっていました。
もうすこし早起きしては?と思った人もいるかもしれませんが、おなかが弱すぎるとトイレから出た途端に何度も雲行きが怪しくなるのです。
駅のトイレに行こうと思っても、朝のラッシュ時は争奪戦になることが多くて、個室の前で耐え忍ぶ確率が非常に高い。
「さぁ入ろう」と思った時に、入り口からのぞくと満室だった絶望感は今でも忘れられません。僕は毎日がこんな感じでしたので、耐える方法を色々と研究して習得しました。
この記事では、日頃からお腹が弱いと感じる人に向けて、電車に乗る前と乗った後にお腹が痛くなりにくい心構え、耐える方法を伝授します。
※耐えきれなくても保証はしません。
【絶望】電車でお腹が痛い時に耐える方法
基本動作としては意識を「便意から遠ざける」です。
- 無の存在になる
- 呼吸を意識する
- 座席に座らない
- トイレに行くイメージをしない
詳しくご説明します。
お腹が痛いと考えない!石になる!
「自分は道端に落ちている石。大宇宙の中でちっぽけな存在。誰からも見られていない。何も考えない。」
この感覚は結構重要で、周りの人を気にしていると無意識のうちに「イライラしたり落ち込んだり」、自分をコントロールできなくなることがあります。
野球はあまり知らないですけどストライクが入らないピッチャーみたいな。
ノーアウト満塁のピンチ。ここでフォアボール(四球)になると点が取られてしまう…体が硬くなり…震える…って場面は、極度に緊張していて「本来の能力」が発揮できません。
そう、心と身体は繋がっているのです。多くの人が行き交う雑踏の中で、誰かに見られている訳ではないけど視線を感じる。という人も多いはず。
それが毎日積み重なってくると、次第にバランスがおかしくなっていきます(交感神経的なお話です)。
そこで、影響があるのがお腹。
自分のコントロールが出来ていないと、お腹の中が勝手に動いて痛くなっちゃいます。思い浮かべやすいのがやっぱり”緊張”ですね。
僕もそうだけど「緊張するとお腹が痛くなる」ってよく人からも聞きます。
ドキドキしたり不安なことは大きなストレスで、試験や人前でしゃべる機会があるとなぜか“もよおす”。
電車でも同じような状況で、たくさん人が乗っているしドアが閉まる閉鎖的な空間になるし、事故で閉じ込められるかもれない。
何気ない日常生活で無意識のうちにいつも強いストレスを感じています。
ですので、「自分は道端に落ちている石。大宇宙の中でちっぽけな存在。誰からも見られていない。何も考えない。」という心構えがあれば、まだ幾分か落ち着けてマシになるはず。
電車内の腹痛を耐える方法として試してみてください。
肩で息をする(肩より上に意識する)
次は、石になったまま意識を肩より上に向けます。ほとんどの人は腹式呼吸なのでお腹に手を当ててみると、膨らんだり凹んだりしますよね。
出来るだけお腹に刺激(動き)を与えたくないですし、意識がお腹に向いてしまうのは良くない。
「転龍呼吸法(※北斗の拳より)」の“逆”とでも例えましょうか。
北斗の拳を知らない人にご説明すると、主人公:ケンシロウが強敵と戦う時に潜在している力を引き出し、100%の能力を発揮する特殊な呼吸法です。
「静から動へ転じる時に転龍呼吸法の奥義はある」の逆で「動から静へ転じる時に我慢の奥義はある」を意識をします。
むちゃくちゃなことを言っていますが、つまりは「肩で息をするイメージ」で呼吸をしてみてください。そうするとあまりお腹が動きません。そして肩に意識が向いて、お腹が痛い感覚がすこし遠のくはず。
もっと言うと「頭で呼吸をする」くらいオーバーに意識をすると良いと思います。でも力が入ってイキむとダメですよ。
小刻みに小さく酸素を取り入れて、お腹には意識を向けない。意識するのは、頭の中でも良いですし髪の毛でも良いです。
とにかく上に意識を持ってくるとある程度の波は引いていきます。多分ぼ~っとすると思いますが、目は瞑らない方が良いです。
お腹がぎゅるぎゅるしている時は、目の前が暗いと意識が向きやすいので。
席に座らない!ドア付近に立ち安心感を得る
目的地に到着したり、もし限界が訪れてもドアが開いたら猛ダッシュをしたい。
画像みたいな状況になったことが実際にあって、数少ない個室の争奪戦になりました。まぁ結果はガラ空きで2人とも入れたのですけどね。
此奴(こやつ)に負けてしまって満室になっていたら終わっていたと思います。
座っていると逃げ道がないというか誤魔化しが利かないというか、前にも人がいて身動きが取れないです。
最悪な場合は便座に座っているイメージが出てきてしまって、もっと痛くなったりするし、お尻を締めこむにも力が入りません。
だから最初から座らずに、出来るだけドア付近に立って遠くの景色を石になりながら眺めて耐えます。
毎日乗っていると景色を見るだけで、今はどこらへんを走っているかが分かります。
ここがどこなのか分からないと「まだか…まだか…」と不安な気持ちに感じるので、ぼ~っと遠目を見つめるくらいがちょうど良いです。
遠くを見ながら無の心で祈る
先ほどもお伝えしましたが目を瞑ってはいけません。お腹に意識がいったり、緊張しているドクドク音が聞こえる気がして悪循環。
あと、本屋さんに行くとインクのニオイでお腹が痛くなると言われています。鼻(嗅覚)も神経と繋がっていて意識しない方が良いです。
「祈る」っていうのは瞑想に近い感じで心を静めて無心になること。「神様どうかお願いします!」とは違います。
無心になって時が過ぎるのをただひたすら耐え抜くことが大事で、間違ってもトイレに到着した(向かっている)イメージは絶対にしてはいけません。
脳が勝手に「トイレなんだから出そう」と判断してしまいます。まさにコントロールが利かなくなってTHE END。もうお尻の部分が茶色のズボンを履いているとしか言い訳ができませんね。
実際のところは歩くたびにズボンの隙間から床に落ちるので、等間隔に痕が残ります(僕ではありません)。
誰が見ても「やっちまったなぁ」なんだけど、本人からするとマジで笑えない。この世の終わりみたいな絶望感を味わい、高確率でトラウマになります。
また電車が怖くなってストレスに感じるからループしやすいんですよね。お腹の問題は出せばそのうち治るけど、心の問題からくる腹痛ってかなり長期化する…。
話が逸れましたが「時が過ぎる=電車が進行」しています。
1駅2~3分くらい、5駅なら10~15分を耐え抜くミッション。この時間はかなり長く感じるかもしれません。
「神様どうかお願いします!」と頭の中で唱えていると、脳内の情報量が多くてもっと時間が長く感じてしまいます。
「石になりながら無の心で祈る」という心構えが大切です。
さいごに
ちなみに僕は最長で1時間半くらい腹痛を我慢をしたことがあります。我慢に我慢を重ねて限界を突破をするとどうなるか知っていますか?
答えはやっとの思いでたどり着いたトイレに座っているのに出ない。
あれだけお腹が痛くて出したかったのに座っても出なかったのは衝撃的でした。多分、お尻が硬直して開かなかったのでしょう。
でも痛いのは変わらず痛いので、苦痛というか不思議な感覚だったのを今でも覚えています。もしかしたら自己暗示(催眠術の類)みたいなことが発動していたのかもしれませんね。
真面目にご説明しながらもネタみたいな記事になってしまいました。
通勤・通学電車で毎日腹痛と戦っている人は、どちらかというと精神的な問題で、「普段からメンタルを鍛える」ことも心がけておきましょう。
※耐えきれなくても保証はしません。
電車に乗るたびにお腹が痛くなるのは過敏性腸症候群かもしれません。詳細は、以下の記事で解説しています。