油性マジック(ペン)が机についてしまった!子供に落書きされた!
油性マジックって本当に落ちません。紙の裏から写ってしまったくらいならまだマシだけど、広範囲に落書きされた時はたまりませんね。
水拭きではまず取れないし、特殊な溶剤はそもそも持っていない。それに安全面でも心配。
たまに生活の知恵的なテレビ番組で「柑橘類の皮でこすると落ちる!」なんてのがやっていますけど、本当にキレイになるのかな?
っと思ったのでやってみました。
- 柑橘類の皮
- メラミンスポンジ
- 消しゴム
- アルカリ電解水シート
- クエン酸スプレー
- 重曹スプレー
- アルコール除菌スプレー
- 油性ペンの2度書き
- マーガリン・バター
「油性マジックが落ちるかも」と、思いついた家にあったものでも試してみました。どこのご家庭でもだいたい常備しているものばかりだと思います。
柑橘類の皮は難易度が高いですね。そんなに都合よく家にないぞっと。
それでは、木製テーブルについた油性マジックが一番安全に落ちるのはどれか?実際にやってみます。
テーブルについた油性マジックが一番安全に落ちるのは?
柑橘類の皮
まず最初にやってみたのがグレープフルーツの皮です。
皮の部分に「リモネンが含まれていて溶かす」というのがテレビでやっていたので、楽勝だろうと思ったらまったく落ちない…。
何故落ちないのか?それはグレープフルーツの皮にリモネンがほとんど含まれていないからです。
柑橘類 | リモネン(mg)/100g |
---|---|
オレンジ | 160 |
グレープフルーツ | 8 |
オレンジと比べるとリモネンは20分の1しか含まれておらず、グレープフルーツは柑橘類の中でも少量。油性マジックを落とす成分の濃度が低いということでしょうね。
つまり、テーブルについた油性マジック落としに効果的なのは「柑橘類の皮」ではなく「オレンジの皮」です。
今まで完全に誤解していました。
不完全燃焼なので、オレンジが手に入ったらまた試してみたいと思います。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジは水に浸けてこするだけで簡単に汚れが落ちる定番お掃除アイテムです。
しかし、メラミンスポンジは細かい目で表面を研磨しているため、木製テーブルには使ってはいけません。
そのまま使うとどうなるかというと、メラミンスポンジでこすった部分が光の加減で白く見えます。よく見ると細かいキズが付いていて、テーブルの手触りもザラザラ…。
ダーク系のテーブルはもっと目立つと思います。
こうなってしまうと修復は難しいので、メラミンスポンジでテーブルを絶対にこすらないこと。
他にも、車のボディやフライパンなどの塗装面、コーティングが施されているところには使用してはいけません。
消しゴム
消しゴムは、こすればこするほど油性マジックの汚れをよく落とします。
柔らかいゴムの削りカスに付着させる形でほぼ研磨していないので、塗装面にも優しくキズが付きにくいです。
ただし、みるみるうちに消しゴムがなくなっていくし、力がいる作業で広範囲の落書き落としではめちゃしんどい。頑張ってゴシゴシしましょう。
※染み込んでしまったものは落ちません。
溶かすわけではないので仕方がないですね。
テーブルにキズを付けたくない時や範囲が狭い時に安全で一番おすすめです。
アルカリ電解水シート・クエン酸スプレー・重曹スプレー
アルカリ電解水シート、クエン酸スプレー、重曹スプレーはいくらこすっても一向に油性マジックが落ちる気配がなく、まったく意味がありませんでした。
なんとなくクエン酸や重曹で落ちそうな気がしましたが、油性マジックを溶かす成分が含まれておらず、主な用途以外で効果はないです。
- アルカリ電解水:油汚れ
- クエン酸:水垢・石鹸カスなど
- 重曹:油汚れ・手垢など
アルコール除菌スプレー
アルコール77%の除菌スプレーで拭くとすぐに薄くなりました。しかし、完全に消えることはなく、うっすらと残った状態でしかも表面がザラザラに。
試しに別部分を99.5%以上のエタノールが含まれている「無水エタノール」で拭いてみると、油性マジックは完全に消えましたが、テーブルのコーティングが剥げて白くなりました…。
インク系には「ラッカーシンナー」で拭くと手っ取り早いでしょうけど、一般家庭にはないですし、テーブルのコーティングにもよくないです。
でも、とりあえず薄くしたいだけならアルコール除菌スプレーは油性マジックに有効です。
色々と溶かしすぎなのでしょうね。除光液でも同じようになるはずです。
ちなみに「アルコール除菌スプレー+消しゴム」はテーブルの上でゴムが滑ってしまい、消しゴムとしての機能を果たしませんでした。
油性ペンの2度書き
次は油性ペンの中でインクが乾いてしまわないように配合されている、アルコール系の溶液を使う方法です。
使い方は、テーブルの汚れに対して2度書き(重ねて書く)をしてすぐに拭き取ります。
で、やってみたところ滲んだだけでした。まったくダメですね。昔はシンナー系の溶液が入っていたそうですが、最近では健康面に考慮してアルコール系に変わっているそうです。
溶液が少なくすぐに揮発してしまい、滲むだけになったのだと考えます。
余計に汚く見えるので2度書きで消そうと思うのはやめておきましょう。
マーガリン・バター
後日、NAVERまとめに「マーガリンやバターの油分で油性マジックが落とせる」と書いてあったのでやってみました。
結果としては5分くらい試してもまったく落ちない。
ただ単にテーブルがぬるぬるに汚れ、30代のオッサンがテーブルにバターを塗っているバカみたいな構図になっただけでした。思い出すだけでヤバいですね。
家族に見られなくて良かった。バターと時間を返して欲しいです。
まとめ
- オレンジの皮でこする
- 消しゴムでこする
- メラミンスポンジでこする
- 高濃度のアルコール・エタノール系で拭く
都合よくオレンジが家にあるとは限りませんので、やはりテーブルの油性マジック落としに安全で実用的なのは「消しゴム」です。
誤って書いてしまったものを落としたい。そのようなお問合わせを日頃いただくことがございます。
引用元:ゼブラ株式会社
当社の基本概念といたしましては“落ちない”“消えない”ことを前提にしておりますので、簡単に落とすことは難しいのが現状です。
ゼブラ株式会社は“落ちない”“消えない”ことを前提に油性ペンを製作しています。
テーブルに誤って書いてしまった時、落書きされてしまった時は、簡単に落とせないことを覚悟してゴシゴシしてくださいね。