最近、ネット通販でよく売られているアルミ合金製の折り畳み式ノートパソコンスタンド。おすすめ商品として表示されていたりして、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
レビューの評価が高くお手頃価格。良さそうと思って買ってみましたが、全然使い物になりませんでした。
品質は最悪で、これを選ぶくらいなら別のスタンドを買った方が良いですよ。言い換えると、この形状のスタンドを買うのはお金の無駄です。
この記事では、そんなレビューをしていきます。
最初から傷だらけで品質管理がなっていない
開封してまだ一度も使っていないのに土台の部分に線傷が2本入っていました。この場所はゴムパッドとしか接触しないので、本来ならこんな傷は付かないんですけどね。
誰が見ても分かるような傷ですら検品で見落としています。もしかすると「返品された商品」が届いたのなのかもしれません。
というのも、僕が注文した頃は「使用済み品が届いた」というレビューが数件ありました。しかし、現在は削除されているのか見当たらないのです。
商品説明画像に「30日保証 イメージ違いOK 不要になったOK その他OK」という太っ腹なアピールがあるのも、返品された商品を再利用しているのではないかと疑念を抱いてしまう理由の一つです。
数百件のレビュー投稿があるにもかかわらず☆1(最低評価)が0件なのは流石に怪しいと感じます。
謎の汚れが付着していた
う~ん。これはないですね。あずき(あんこ)が潰れて乾燥したような“何か”がステー部分に付着しています。
「もしかすると虫かもしれない」と思うと本当に無理です(虫嫌い)。
一応はティッシュで拭くと取れる程度の汚れですが、普通はこんなことにならず、一度開封された商品が届いていると考えます。
改めてレビューを確認すると「おすすめです」「買って良かったです」「気に入りました」ばかり。
傷付きの汚れ付き。おすすめでもないし、買って損したと思うし、気に入ってもいないです。安いので「使用済み品が届いた」を深く考えずに注文してしまったのは失敗でした。
「レビューを書いたら〇〇」や「異常なくらいの高評価」「☆1が1つもない」は特に怪しいです。
- ☆1評価を重要視する
(デメリットの把握) - 商品名・型番で検索
(複数のブログやYouTubeを参考に) - おかしいと思った商品が届いたらすぐに返品
(梱包はすぐに捨てない) - 出来れば無名な中国製よりも有名メーカー
(中国製も最近の質は上がっていますが)
自衛するにはこれくらいしかないですね。
あとはチェッカー系のツール。あれは機械的に判断しているだけなので個人的には信用していません。
ガタガタで打ちにくいしノートパソコンが転落しそうになる
2本の支柱でアームを支えるのですが、片方が少し浮くのでタイピングをしているとノートパソコンが揺れまくります。これは打ちにくくて仕方がないです。
そもそも支柱の形状が悪いのと出っ張りが短いため、窪みに浅く入っているのが振動で外れそうで怖い。安くても数万円するノートパソコンがこんなことで落ちて壊れたらシャレにならないです。
手前がしっかりと入っていて奥が少し浮いた状態です。四角の支柱先端部が台形ならもう少し安定していたと思います。
ノートパソコンを支えるステーの角度と長さが悪い
スタンドのステー先端は約45度に折れ曲がっています。
ここでノートパソコンが滑り落ちないように支えるのですが、約45度では角度が浅すぎて極薄型ノートパソコン以外ではズリ落ちます。
主にデスクワーク用途の分厚いノートパソコンでは、まさかの約3mmほどの位置でしか接地しません。長さも足りていませんね。
ただでさえガタガタするのに支える面積が少なすぎて不安でしかなく、手首を置いていたのを外したりタイピングの衝撃があったりして少し跳ねるとズズズです。これは使えない。
では、持ち運び用途の薄型ノートパソコンではどうか?
少しマシになりました。
これでもまだ長さが足りないのと角度が悪くてズリ落ちそうです。
最大角度で固定するとしっかり支えてくれるようになりました。
そもそもノートパソコンスタンドは「画面を見やすく&姿勢を楽に」するためのもので、ノートパソコンが宙に浮いていると余計に打ちにくくなってしまう欠点があります。
画像の通り、このままタイピングをするのは無茶です。
後付けキーボードや腕置きが必須
手くびを強めに起こした状態でタイピングを続けると、肘の外側が痛くなることがあります。これはスポーツでよく発生するテニス肘の症状と一緒です。手くびをおこす筋肉と肘の骨の境目にストレスが加わるために発生します。
キーボードの傾きと手くびの神経の関係を研究した報告では、キーボードの傾きが大きいほうが、手のしびれの原因となる神経に及ぼす影響が大きいとされています2。
手くびの下にパームレストやタオルを敷いたり、キーボードの傾きを小さくし、手くびをあまり起こさずにタイピング出来る環境にしましょう。
引用元:前田整形外科 手に優しい環境をつくりましょう 〜オフィスワーク編〜
いわゆる腱鞘炎ですね。
そうならないためにも、痛みを防ぎつつ打ちやすさも求めるとUSBやBluetoothで接続した後付けキーボード、腕置きが必須級です。
今回購入したスタンドは品質と細部が疎かで、しっかりとした別商品では上記画像のように確実にノートパソコンを支えてくれます。
ノートパソコンスタンドは、モニター位置を上げて見やすさや姿勢を楽にするのが本来の目的であり、タイピングのしやすさとは別物と考えた方が良いですね。
少しだけ高価ですが、これだけの長さと角度があると安定感が違います。安物買いの銭失いにならないよう、スタンド購入時のご参考になれば幸いです。