10年ほど苦しんできた群発性頭痛(群発頭痛)。
いまのところ3年間は、あの激痛を味わっていません。群発頭痛が治った可能性が高いので、ここに備忘録として残しておきます。
克服できたと思った経緯は、季節の変わり目のたびにやってくる頭痛が次のタイミングでこなかったこと。いつの間にか治っていたという感覚で、生活環境の変化や加齢により勝手に治ったのかは分かりません。
この記事では、これが群発頭痛の原因では?と思い当たる点をご説明しています。
そもそも群発性頭痛とは?
群発性頭痛とは、片目の奥で強烈な激痛が発生する、原因がハッキリと分かっていない頭痛です。
季節の変わり目にいつも決まって右目の奥がえぐられるような痛みを感じて、光を異常に眩しく感じたり、勝手に涙が出たりする症状が出ます。
- 片目の奥をえぐられるような激痛
- 光に対して敏感になる
- 勝手に涙が出る
- 鼻が詰まる
- 季節の変わり目に発生することが多い
- 2時間ほどで症状が治まる
- 1か月間ほど毎日決まった時間に発生する
- 症状が出る数日前から違和感がある
いまのところ群発頭痛が発生する原因は詳しく解明されていません。
群発性頭痛に関しては、ロキソニンの公式サイトが分かりやすく、まとめてありましたので引用させていただきます。
圧倒的に男性に多い頭痛
頻度としては非常に少ない特殊な頭痛ですが、「群発頭痛」も慢性頭痛の1つです。
この頭痛は20代後半〜40代くらいの、働き盛りの、しかも圧倒的に男性に多い頭痛で、女性に起きることはまれです。家族歴もあまり関係ありません。
どちらか片方の目の奥が、「アイスピックで突き刺されるように」、あるいは「焼け火ばしを当てられたように」激しく痛むのが特徴で、そのような痛みが、 毎日、夜中から明け方ごろの決まった時間帯に起こり、1〜2時間続きます。目が真っ赤に充血して、鼻水、鼻づまり、汗、涙などの自律神経症状も出て、ひど い人はそれによって目が細くなったりします。このような発作が1〜2カ月くらいのあいだ毎晩繰り返されるので、この時期を群発期といいます。発作はあると きを境にパタッとおさまり、2〜3年たつと、また同じような痛みが始まります。「群発頭痛」も原因はよくわかっていませんが、体内時計が関与しているのではないかといわれています。体内時計は脳の視床下部視交叉上核にあって、私たちの 体の日内リズムを刻んでいますが、何らかの原因でこれが乱れると、目の奥にある血管に異常が起きるのだろうと考えられています。
引用元:ロキソニンS公式サイト 群発頭痛
頭痛外来で群発性頭痛と診断される
- 34歳(執筆時)
- 元 過敏性腸症候群持ち
- 姿勢が悪い
- 鼻がつまりやすい
強烈な頭痛がきてもずっと我慢していたのですが、一度、命の危険を感じるほどの痛みで夜中に救急病院に行ったことがあります。
MRIで診ても特に問題なし。その時に処方された薬がバファリンでした。
「そんな単純な頭痛と違うわ」と思いましたが、まだまだ認知されていない頭痛なので群発性頭痛を知らない医者が多いのが現状です。
翌日、専門の頭痛外来で診察してもらうと問診の段階ですぐに群発頭痛との診断。頭痛外来では、過度に拡張した血管を収縮させる「イミグラン点鼻薬」を処方されました。
点鼻薬を使うと効果はあるのですが、緩和するだけで、いつまで経っても根本的な問題は解決しません。
そこで、群発頭痛がなぜ発生するのか原因を自分で探ることにしました。
群発性頭痛が発生した時の状況と対策
ここからは群発性頭痛に対しての対策をご説明します。
市販薬の副作用を抑える
群発頭痛で激痛が起こる時は「眼圧が高い」と感じています。
具体的には、目玉が腫れているというか少し飛び出ているような感覚です。コメカミを冷やすと少し緩和する気がしたのでいつも氷枕を使っていました。
この眼圧が高い原因を探ると「市販薬」が一つの原因ではないかと思う節があります。
僕は過敏性腸症候群(IBS)を患っていた時期があり、電車など閉鎖的な空間でトイレに行けない状況になると不安からお腹が痛くなります。
予防策としてほぼ毎日、市販の下痢止め剤を服用していました。
市販の下痢止め剤の有効成分に「ロートエキス」が含まれています。
ロートエキスの禁忌
緑内障のある患者[眼内圧を高め、症状を悪化させることがある]
副作用
精神神経系 頭痛、頭重感、めまい等
引用元:医療用医薬品 : ロートエキス
「眼内圧を高め」と記載されていることから、季節(気圧)によっては眼球奥の神経が圧迫されて頭痛が発生していたのだと思います。
実際に下痢止め剤の服用を止めてからは群発頭痛が発症しにくくなりました。
こういった経験から、下痢止め剤やその他の市販薬の副作用によって群発頭痛が引き起こされている可能性があり、薬物乱用頭痛から群発性頭痛が誘発されていることも十分考えられます。
姿勢が悪くて肩が凝る
激痛の時は決まって首回りと肩がカチカチに凝っていて、筋肉痛や腰痛の時に塗る「アンメルツ」を塗ると少し緩和します。
肩こりは片頭痛の原因の一つです。季節の変わり目の飲酒は100%に近いくらい群発頭痛を誘発をしていたので、血行も一つの原因だと考えられます。
しかし、頭痛緩和には温めるのが良いとされていたり冷やすのが良いと書いてあったり、意見が様々ですので、まだよく分かっていない点が多いのだと思います。
ただ、姿勢の悪い体勢でスマホを見ていると、よく群発性頭痛の前兆が発生するのは確かです。
首や肩の血行というよりは、頭を前に倒すことによって首の神経を圧迫したことが原因で、頭痛が誘発されているのではないかと考えました。
以後、寝転がったり首に負担がかかる体勢でスマホを見ないように心がけています。
どうしても姿勢が悪くなってしまう時は首サポーターがおすすめです。頭を支えてくれるので「肩・首」の負担軽減と、強制的に首を真っすぐにして姿勢を正してくれます。
鼻づまりで酸素不足
酸素吸入が群発頭痛に有効という話は昔から有名です。
群発頭痛が発生した後に酸素吸入をするのではなく、発生する前からしっかりと呼吸をすることが大事だと考えます。
ネット情報を見ていると、群発頭痛発症者は副鼻腔炎(蓄膿症)により鼻づまりをしている人が多いということに気が付きました。
僕も鼻づまりしやすい体質でだいたい左の鼻がつまっていることが多いですが、耳鼻科では鼻茸はないし副鼻腔炎ではないとの診断をされています。
しかし、どう考えても鼻が詰まっている自覚症状があり、鼻をかむと少量の出血が確認できます。
そこで、副鼻腔が炎症により腫れているのだと自己診断をして自力で治すことにしました。副鼻腔の炎症に効く某市販薬を試したところ長年苦しんだ鼻づまりが、たった3日で治っています。
鼻の通りがよくなってからは、すぐに服用を止めて副作用には気を付けることにしたので、今のところは問題ありません。
冬から春。夏から冬。季節の変わり目で鼻の通りに関係することは花粉症と風邪です。どちらも鼻がつまる原因になりますよね。
知らず知らずの間に酸素不足になり、何らかの関係で激痛の群発頭痛が発生しているではないかと考えます。
群発性頭痛を克服した体験談まとめ
- 市販薬の過剰な服用を止め副作用の防止
- 日頃から姿勢を正し肩こりの防止
- 鼻づまりの解消でしっかりと酸素を取り入れる
以上が群発頭痛を引き起こしているのではないかと考えた原因です。
個人によっては関係ない話かもしれませんし、組み合わせによって群発頭痛と関係しているのかもしれません。
群発頭痛が発生する方で、この3つの原因に該当するのならぜひ改善に取り組んでいただきたいです。有効な治療方法が確立されていない群発頭痛でも、僕のように発症しなくなる可能性も大いに期待できます。
確実な結論は出せませんが、ご参考になれば幸いです。みなさんも苦しい群発頭痛から早く解放されることを願います。