シャープのドラム式洗濯機「ES-W111」を3か月間使ってみて思ったこと、気が付いたことをレビューします。
概ね満足ですが、この記事では主にダメだなと思った辛口な不満な点だけをまとめています。後継機種(マイナーチェンジ機種)の「ES-W112」と共通する点があるはずなので、ご参考にしていただければ幸いです。
使ってみて良かった点は、シャープの公式サイトに「おすすめポイント」としてほぼすべてを書いているので省略します。
- ハーフミラーガラストップデザイン
- 超音波ウォッシャー
- 洗剤投入口
- フィルター(ほこり)
上記の点について、すこし細かいですが不満な点をご説明していきます。
本体が大きすぎて入らない可能性がある場合の設置方法については、以下の記事をご参考までにどうぞ。
ドラム式洗濯機 「ES-W111」の不満な点をレビュー
ハーフミラーガラストップデザイン
まず外観ですが、扉にハーフミラーガラストップデザインが採用されています。
デザイン性で重視するならES-W111かパナソニックのキューブルの2択ですね。フラットな鏡面はドラム式洗濯機らしくないデザインでお気に入りです。
ミラーの汚れ
扉が鏡になっていると、子供は妙に気になるようです。
すぐに触りたがり、手形がついて汚れます(目立つ)。簡単にお手入れできますが、頻繁に触られると「もういいや…」って気持ちになるので結局そのままに。
汚れが気になる人や小さいお子さんがいらっしゃるご家庭には向かないかも。
扉の映り込み
ハーフミラーガラスのもう一つのデメリットが映り込みが大きいこと。我が家では脱衣所に洗濯機を設置していて、脱衣時にしゃがむと自分の裸体(下半身)が映ります。
気にしなければいいのですが、自分の下半身がハッキリと映るのを見てあまり良い気分ではないです。(この感想は僕だけですかね)
カッコいいデザインでも、洗濯機を設置する場所や向きによってはハーフミラーガラスが不向きな場合があります。
中身が確認できない
鏡で反射するため中の洗濯物は外から見えません。これは、メリットでもデメリットでもあります。
洗濯中に中を確認したい場合は、タッチパネルのライトスイッチをONにすると見えやすくなるのですが、それでもほぼ見えません。
見る必要がないので大きな不満という訳ではないです。ただ、運転中のライト機能は無意味。
ドラムの中を照らす分にはまったく問題のない明るさです。
過去の機種にはライトが付いていなかったそうで、むしろありがたい機能ですね。洗濯物を取り出す時にライトが標準で付いてると奥まで見えて便利。
超音波ウォッシャーの保管場所が悪い
「超音波ウォッシャー」は襟そでなど、気になる部分の“ガンコ”な汚れを超音波振動で落とすためのオプション品です。
ES-W111(上位グレード)は標準で超音波ウォッシャーが付属しているのですが、ドアを開けたところに充電器が備わっていて使いずらい。
もし洗濯中や乾燥中だと運転を停止することになるので、ドアを開かないと取れないのは不便です。
改善するなら、ドラム下ではなく上の方に収納できていた方が使い勝手が良かったと思います。
洗剤投入口の水滴
ジェルボール以外の洗剤や柔軟剤は本体上部の洗剤投入口から入れます。
我が家はアタックZEROを使用しているので「プッシュ」だけで済みますが、自動投入があるともっと良かったですね。
自動的に計測して投入してくれると入れ過ぎの心配がないですし、洗剤を入れる手間や保管場所が省けます。
洗剤投入口で一番問題なのがパッキンのカビです。
投入口の中で水が“バシャバシャ”して洗剤を送り込むため、蓋に水滴が付いたままとなり、パッキンにカビが生えてしまいました。
定期的に水滴を拭き取るなど、カビが生えないような対策が必要です。
洗濯後は蓋を開けておくといいかも。もっと水が跳ねない工夫がされていたり、水切れの良い蓋だったらよかったのになと思います。
フィルターの詰まり
フィルターの自動掃除機能が搭載されていると、乾燥のたびに必要なほこり掃除の手間が省けて便利。
上記画像のように、フィルター本体に大きめの扉が付いているので、勝手に回収してくれたほこりを取り出しやすく掃除しやすいです。
ただ、フィルターの網目が細かいので「手だけ」では簡単にキレイになりません。「自動」とは言っても、定期的に掃除機を使ったり水洗いの手間は必要です。
乾燥機フィルターについては大きな問題・不満はありません。
ES-W111の糸くずフィルターは網目状で糸くずが絡まって取りにくいなと思いました。
1週間ほどで画像くらいの糸くずが溜まっていき、2か月ほど掃除をせずに洗濯機を稼働させていると、エラー表示が出るほどゴミが溜まります。
定期的な掃除が必要ですが、髪の毛や糸くずが網目に絡まってすごく掃除しにくいのです。あまりキレイなモノでもないし、出来るだけ触りたくないですよね。
ゴミ箱に「トントン」くらいで、全部のゴミが落ちるような加工がされていたらよかったと感じました。
メーカー純正品ではないので故障の原因となっても自己責任ですが、糸くずフィルターに被せるドラム式洗濯機用のゴミ取りフィルターを使うと掃除が楽になります。
防水ゴムにゴミが溜まる
乾燥フィルターや糸くずフィルターですべてのゴミが取り除けたら良かったのですが、ドラム前面の防水ゴムの上にほこりや糸くずが徐々に溜まっていきます。
掃除しようにも、ゴムにへばりついて結構大変です。
ドアを開けないと見えないところでも、見栄えが良くないですね。こちらも定期的な清掃が必要となり、掃除機で吸ったり粘着テープで引っ付けて取り除きます。
技術的に可能かどうかは分かりませんが、もっと「サラサラの防水ゴム」になっていると掃除の頻度が減って良いのにと感じました。
さいごに
上記以外にも、洗濯開始時に「バコッ(水路が開く音)」っと鳴ったり「COCORO WASH」のおしゃべりパターンに慣れると言っていることにすこしイラっとします。
「カンソウガオワッタラハヤメニトリダシテクダサイネ」的な。
仕上がり具合やヒートポンプを使った乾燥具合は満足です。ベランダに干すのと乾燥機能を使うのでは、バスタオルのふわふわ具合が全然違います。
ちょっとお値段が高いのがネックですが、後継機のES-W112が出てから20万円を切りました。
※追記:時期により変動しているようです。
機能面であまり変わりがなさそうなので、ES-W111でも問題はないかと思います。
※追記;Amazonでは111と112でお値段の違いがなさそうです。同じ値段なら後継機の方が良いですね。
ドラム式洗濯機を購入してから1年以内に乾燥機能のエラーが頻発してしまい、自力で修理しました。以下の記事で修理方法についての解説をしています。