今回はパナソニックのカーナビ「ストラーダ」の地図更新をする方法についてです。
帰省や旅行などで長距離のお出かけをする前に、地図データーを更新しておこうとお考えの方が多いと思います。
地図データを誤った方法で更新すると、SDカードに入っている基本地図データが破損して地図画面が表示されなくなってしまいます。
それでは困ってしまうので、必ず正しい手順でダウンロードしましょう。
基本的にストラーダのナビはユーザー登録するだけで、全地図更新を期間中に一度のみ無料で実施できます。
先日、CN-RX03WDの更新期限が迫っていたので地図更新をしたのですが、パナソニック公式サイトの説明が不十分だったので補足します。
ストラーダの地図更新を正しく行う方法

ストラーダは発売してから無料の地図データが3回配信され、そのうち1度だけダウンロードをすることが可能です。
1度しかダウンロードできず、すぐに必要がないのであれば最後の配信を待っていた方が、お金がかからず最新の地図を取得できます。
地図データが入ったSDカードを取り出す

まずは、車でナビの地図SDカードを取り出します。
機種によってボタンの位置が異なりますが、「TILT」を押して画面の「OPEN」を押すとナビ画面が開きます。
パネルの取り外し

画像にある赤枠のパネルを左にスライドさせて外します。落としてナビ画面に傷つけないように注意しましょう。
地図SDカードを取り出す

画像赤枠のSDカード(MAP)が今回必要な地図データ用です。
取り出す前にパネルが開いたまま、ナビの電源(キーイグニッション)を必ずOFFにしてください。SDカードの地図データが破損する恐れがあります。
SDカードを奥方向へ押すとロックが解除されて取り出せます。
美優Naviダウンロード工房(地図更新アプリ)のダウンロード

家に戻り、パソコンを使って「美優Naviダウンロード工房」で地図更新アプリをダウンロードします。
この専用ソフトを使ってSDカードの地図データを新しいものに書き換えます。
※Mac OSは対象外
64ビット版と32ビット版がありますが、最近のパソコンはほとんど64ビット版です。念の為、確認する方法は以下の通りです。
※Windows10の場合
- スタート(Windowsマーク)
- 設定(歯車マーク)
- システム
- システム内のバージョン情報
- デバイス仕様内のシステムの種類
地図更新アプリをダウンロード後、インストールは指示に従うだけでOKです。
データのダウンロード先は変更しなくても問題ありません。
(デスクトップにショートカットが出現します)
SDカードをパソコンに接続する

地図更新アプリを立ち上げてからSDHC規格の地図SDカードを挿入しようと思ったのですが、パソコンに入らなかったのでSDカードをUSBに変換できるカードリーダーを購入しました。
ホームセンターでUSB2.0が1,000円ほどで、ネットでは高性能な物が安く売っています。持っていない場合は事前に用意しておきましょう。
地図更新アプリで地図データをダウンロードする

地図SDカードをパソコンに接続すると、地図更新アプリに「SDカードからナビゲーション情報を読み込みました。SDカードは絶対に取り外さないでください。」と表示されます。
この時、SDカードを取り外すとデータが破損する可能性が高いので絶対に取り外さないでください。
「地図ダウンロード」をクリックすると次の画面に移行します。
登録情報照会

最初に登録した「ナビcafe」の登録メールアドレスとパスワードをここで入力します。万が一、登録したメールアドレス・パスワードを忘れてしまっても再発行が可能です。
入力ができたら「次へ」をクリックします。
地図全更新確認

地図データのバージョンと「無料全地図更新は期間中に一度しかできませんよ」の案内を確認して「全更新を行う」をクリックします。
地図データのダウンロード

いよいよ新しい地図データのダウンロードが始まります。
最初は回線速度が遅くて「残り500時間」なんてことが表示されますが、徐々に回線速度が上がり、実質45分でダウンロードが完了しました。
SDへ地図データを書き込み

地図データのダウンロードが終わると、地図SDカードへデータを書き込みます。SDカードの書き込みは15分くらいでした。
書き込みは途中で中止できず、取り外すとSDカードが破損する恐れがあります。
地図データのダウンロードから書き込み完了までに1時間くらいです。時間に余裕がある時に実施しましょう。
アプリの終了

これで新しい地図データがSDカードに書きこみが完了しました。
あとは地図SDカードをストラーダ(ナビ)に戻せば完了なのですが、いきなりSDカードをパソコンから引っこ抜いてはいけません。

デスクトップ右下のメニューから「Deviceの取り出し(安全な取り外し)」を必ずクリックしてから、SDカードを取り外してください。
ナビの電源を切ってからSDカードを取り出すのと同じで、SDカードが破損する恐れがあります。
ディーラーで働いていた時に、このことを知らない整備士がたくさんいて「純正ナビの地図データ更新後に地図が表示されない故障」がたくさん発生しました。
ナビに入っているSDカードは粗悪品でもなく、正しい手順で地図更新すればまず壊れることはありません。
しかし、手順が悪いとすぐに壊れてしまいます。
万が一、データが破損してしまったらパナソニックのカーナビ/カーAV部門に連絡します。
物理的な問題(落としたり踏んで壊した)がなければ地図SDカードを取り換えてくれる可能性があります。
話がすこし脱線しましたが、次はナビに地図SDカードを戻します。
地図SDカードをストラーダに戻す
ナビの電源が切れた状態(エンジンを切った状態)で地図SDカードを元の場所に挿入して、パネルを取り付けます。
※パネルを付け忘れることが多いので注意してください。
バージョンアップの開始

バッテリー上がり防止のため、車のエンジンをかけてナビを立ち上げます。
画面が閉じると新しい地図データが入ったSDカードを認識し、「地図データのバージョンアップ」の画面に移行します。
最初は「開始」ボタンを押すことが出来ないのですが、5秒くらい待つと押せるようになります。新しい地図データの読み込みは、ほんの数秒で終わります。
地図SDカードの更新

読み込みが終わると「地図SDカードの更新を行いますか?」の画面になるので「はい」を押します。
ストラーダの再起動

すぐに「バージョンアップが完了しました」の画面になり、エンジンを切って「10秒過ぎてから」再度エンジンをかけ直します。
これで地図データの更新は完了です。
正しく地図が更新されたか確認する

念の為、無事地図データが更新されているのかをナビの画面で確認します。
- ナビメニューツートップ画面
- 情報・設定
- 情報
- バージョン情報

バージョン情報の中に「地図データバージョン」の項目があり、ここを確認します。
今回は「2019年08月版」となっているので、新しい地図データに書き換えれたことが確認できました。
ダウンロードした地図データのバージョンが確認できたらストラーダの地図更新はすべて完了です。
地図更新アプリを削除したい場合

ちなみに地図更新アプリをアンインストールする方法です。
- スタート(Windowsマーク)
- 設定(歯車マーク)
- アプリ
- このリストを検索に「地図」と入力
- 地図更新アプリの「アンインストール」をクリック
- 地図更新アプリをダウンロードしたフォルダを確認
- 地図更新アプリのsetup_MUを右クリックして「削除」
- ゴミ箱を空にする
今後、地図更新アプリを使わない予定であれば削除しても問題ありません。
地図SDカードだけ取り出して外出したい場合は?

ナビの電源をOFFにして地図SDカードを取り出すと、ナビ画面は開きっぱなしになります。
もし、地図更新を「家の人に任せて車でお出かけしたい」という場合は、ナビ画面が上を向いたままでは困りますよね。
そんな時は、取り外した中のパネルをカチッと鳴るまで取り付けると、画面を閉じることができます。
もちろん、地図SDカードが入っていないので「地図カードを挿入してください」の表示が現れてカーナビとして使えません。
あと、ストラーダはB-CASカードを使わなくてもテレビを視聴できる「新RMP方式」が採用されていますが、地図SDカードを挿入していないとテレビの視聴ができませんでした。
また、ラジオを聴いたり選曲することはできます。
「車で出かけるのにナビ画面が開きっぱなしで煩わしい」と思われるのであれば、中のパネルを取り付けると画面を閉じることができます。試してみてくださいね。
さいごに
無事にストラーダの地図更新ができたでしょうか。
地図更新をするにあたって、一番重要なことが「SDカードの取り出しと挿入は安全な状態で」です。読み込み中に取り出さなければ、まずデータが破損することはありません。
万全を期してバッテリー切れやカードリーダーの接触不良など、思わぬ落とし穴にも注意です。
もし壊れてしまったら取り換えてくれる可能性があります。パナソニックに相談してみてください。
