今回はドライブレコーダー(ドラレコ)のカメラの向きについてです。
ドライブレコーダーは一度取り付けたら終わりではありません。カメラの向きを決める固定ネジに緩みがないか定期的な点検が必要だからです。
固定している部分が緩む原因は主に「エンジン・路面状況・ドア開閉」の振動です。
ディーラーで働いていた時に、カメラの向きがズレて空やダッシュボードを撮影している方が多くいらっしゃいました。
いくらドライブレコーダーの性能が良くてもカメラの向きがおかしいと何の意味も成しませんよね。今一度、カメラの向きをご確認ください。
ドライブレコーダーのカメラの向きを決めるネジは自然と緩む
ドライブレコーダーが空を撮影していた(汗) これじゃ、無いと一緒じゃん。あぶねぇ。 pic.twitter.com/b8B0eLvb5i
— まるちゃっちゃ@9月18日20時~あづみ野FM (@marucha_net) August 25, 2019
振動でドライブレコーダーの向きがすごい変わってたらしく空ばっかり撮ってた pic.twitter.com/OnT5GvtUOD
— 芭蕉 (@k_Basho) April 19, 2018
Twitterからの引用です。
徐々に動いていくのでカメラの向きが変わっていても気付きにくいです。
ずっと空ばかり撮っていると、もちろん相手車両のナンバープレートや事故状況が撮影できず、せっかく取り付けたドライブレコーダーが“いざ”という時に意味を成しません。
当て逃げされた時に捜査時間がかかったり、過失割合の正当な判断がされない可能性が出てきます。
定期的な緩みの点検が必要
・定期的にネジの緩みがないか点検をおこなってください。
出典:コムテックDC-DR410取扱説明書より
ディーラーやカー用品店で取り付けてもらった場合は口頭で説明を受けるので、説明書すら見ない方もいらっしゃると思います。
ドライブレコーダーの取扱説明書には定期的なネジの緩みを確認するように記載されており、カメラの向きがズレる前の点検が必要との注意書きがあります。
つまり、カメラの向きを決める固定ネジを定期的に締め直す必要があります。
カメラの固定が緩いとどうなる?
交通事故の衝突は一度で終わりではなく、接触後に車の向きが変わって別の車や建物、歩行者に突っ込んでしまうことも考えられます。
カメラの向きが前方を向いていたとしても、ネジの固定が緩いと一度目の衝突でカメラがあらぬ方向を向いてしまい、その後を撮影できないかもしれません。
緩みやすい固定タイプ
経験上、「プラスチックの玉」を手で締めるタイプは振動で緩みやすいです(特に球が大きく露出しているタイプ)。
取り付け後、時間が経つにつれて温度変化による膨張と伸縮を繰り返したり、振動で摩耗が進むといくら締めこんでも固定ができなくなってしまいます。
もし、しっかりと固定できなくなってしまった時は、「ドライブレコーダーマウント」という部品に取り換えて対策します。
土台だけの取り換えは本体を買い替えるよりも遥かに安価です。ドライブレコーダー本体に不調がなければ、マウントを交換してみましょう。
※適合機種は要確認です。
六角ネジ固定タイプは緩みにくい
コムテック製のドライブレコーダーは棒状の固定ネジを六角レンチで固定します。手で締めるよりも工具を使って締める方が力強く確実に固定できて安心です。
長年コムテック製を使っていますが、今までにネジが緩んでカメラの向きがおかしくなったことはありません。
※六角レンチを使用していても定期的な緩みの点検は必要です。
コムテック製のドライブレコーダーは多段ステー式でガラスに貼り付けてからの可動域が限られている製品があります。
貼り付ける前に、理想の向きになるのかよく確認しましょう。
さいごに
ドライブレコーダーの固定ネジを定期的に点検しないと、いつの間にか緩んで「上手く撮影できていないかも」というお話でした。
車に取り付けているドライブレコーダーのカメラの向きが正しい方向を向いているか?固定ネジが緩んでいないか?を一度確認してみてくださいね。