タイヤの空気圧をチェックしていますか?車のタイヤも空気入れを使うと自分で空気圧の調整ができます。
自動車を安全に走行させるだけでなく、燃費やタイヤの寿命にも関わりますので、定期的な空気圧調整をしましょう。
整備工場やガソリンスタンド、カー用品店でもタイヤの空気圧調整をしてもらえますが、お店へ出向くのも手間ですし、空気を入れるだけで申し訳なく思ってしまうこともありますよね。
なかには「無料で空気圧調整します!」と掲げているお店があります。
実は、タイヤ交換をしてもらうための客引きで店員さんが空気を入れながらタイヤの減り具合などをチェックしている“タイヤ交換を促すための作戦”です。
『無料(タダ)では帰さない』
タイヤが新しい場合はオイル交換や添加剤など、別の商品を勧めてくる営業熱心な店員さんもいるのは事実。
車用の空気入れを常備していると、断るやりとりがなくDIYで簡単にタイヤの空気圧調整ができます。
- 手動
- 足踏み
- 電動(コンプレッサー型、ハンディ型など)
車のタイヤに対応した空気入れは上記のような種類があります。
今回は安価で電源のいらない足踏み式の「BAL ( 大橋産業 ) 空気入れ ツインシリンダー 1920」についてご説明をします。
足踏み式の空気入れ「ツインシリンダー」の使い方
ツインシリンダーの使用用途は車やバイクの空気圧調整だけではありません。
アダプタが付属していて「自転車やボール、浮き輪などのレジャー用品」にも使えます。約1000kpaまで対応しており、車のタイヤ用としても性能は十分。
手動は、とてつもなくしんどいですが足踏み式なら楽チンです。
本体サイズ | 138(w)×310(d)×83(h)mm |
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質量 | 1,95kg |
最高圧力 | 約1000kpa |
ホース長 | 700mm |
適正空気圧の確認
まずは運転席ドアを開けた「後ろ側付近」に貼っている適正空気圧を確認します(前側に貼っている車種もあります)。
この車では「前輪230kpa/後輪220kpa」が適正な空気圧ですね。個人的に空気圧は高めが好きなので、今回は前後共に250kpaで調整しました。
タイヤバルブに装着
タイヤバルブのキャップを取り外して、なくさないように保管しておきます。
つぎに、自動車用のバルブをタイヤのエアバルブに挿入し、レバーを倒してロックします。この時、一瞬空気の抜ける音がしますが問題ありません。
エアバルブの奥まで正しく挿入できていると空気の抜ける音は鳴りやみ、ロックするとエアバルブを保持したままになり非常に便利です。
ペダルを踏んで空気補充
ペダルの折りたたみロックを解除して準備が整ったら、あとはひたすら踏みまくるだけです。
ツインシリンダーの商品レビューには「30回ほど踏めば空気圧調整ができた」と書かれていましたが、「220kpaから250kpa」まで空気を補充するには、タイヤ1本で100回くらいペダルを踏みました。
225/40R18のタイヤサイズで低扁平(薄くてかたいタイヤ)だったのと、高めの空気圧調整をしたのが踏む回数が増えた原因だと考えます。
夏場だったこともあり、タイヤ1本に100回は正直言ってしんどかったです。
ペダルは女性でも踏めるほどの重さだと思います。手動だともっとしんどいですが、足踏み式は力を込めやすくて空気が入れやすいです。
音の大きさは踏むたびに「シューシュー」と空気の入る音がする程度で静か。
もし体力に自信がなく、圧縮空気を作るポンプ音が気にならない方は電動空気入れを買うのも良いですね。
BAL(大橋産業)ツインシリンダーの評価
ツインシリンダーの良かった点
- 安価なのに作りがしっかりしている
- ペダルを踏んでもブレずに空気を補充できる
- 付属アダプターで多用途
- 単品で購入すると1,000円くらいする空気圧計が標準装備
- 長さ700㎜のホースで使いやすい
- フットポンプ式で静か
- バルブをロックできて、手でホースを保持しなくても良い
シングルシリンダー姉妹品の「スーイスイフットポンプ」は自動車にも使用可能ですが、吐出容量の関係上「ツインシリンダーフットポンプ」をお薦めすると、販売元の大橋産業株式会社(BAL)の公式サイトに記載されています。
車のタイヤ用として購入する場合はシングルタイプではなく、ツインシリンダーを選択するべきです。
ツインシリンダーの改善すべき点
この商品は「Amazonの例の箱」に入って届くのではなく、梱包箱に直接宛名ラベルが貼られて送られてきました(Amazonで購入しました)。
郵送を想定していないせいか、箱の中に緩衝材が入っておらず外からの衝撃に弱いです。
たまたまレバーが圧力計の上に乗っている形で梱包されており、画像内の赤丸のように箱の内側が凹んでいます。
輸送時に、もう少し強い衝撃を受けていたら圧力計のレンズが割れていたかもしれません。
最初はペダルとフレームが結束バンドで固定されています。
結束バンドを切断してから使用するのですが、切った瞬間にシリンダーの反発力で勢いよくペダルが跳ね上がります。
使用上の注意として上記が梱包箱裏に書いてあります。
しかし、普通はそんな細部まで見ませんよね。思わぬケガをしないためにも、結束バンド付近に「ステッカーなどで注意喚起をしていたら良かったのにな」と思いました。
開封時はペダルを踏みながら結束バンドを切断してくださいね。
さいごに
電動の空気入れは電源が必要ですし作動音がします。ツインシリンダーはどこでも使えて静か。足で踏むので、手動とは違って力強く空気が入ります。
価格や使い勝手などを考えると、総合的にみて非常に満足な空気入れです。
スタッドレスタイヤの入れ替えでも使えますし、パンクなどの“不慮の事態”に備えて自分で空気圧が調整できるように常備しておくと安心。
使用環境に合わせて足踏み式または電動を選択してくださいね。