浴室はいつも湿気っぽくて、いくら掃除をしてもシャンプーやボディソープのボトル裏がヌルヌルになります。そのままにしておくとすぐにカビが発生して不衛生です。
- ボトルの裏がぬるぬるになる
- カビが発生しやすくて不衛生
ボトル裏のヌルヌルや詰め替え作業のわずらわしさを解消してくれるのが株式会社三輝の「詰め替えそのまま」です。
詰め替えそのままとは、シャンプーやボディーソープをボトルに詰め替えするのではなく、詰め替えパックにフックを装着してそのまま中身を使う商品。
吊り下げて使うタイプは、そもそもボトルを使用しないので、ボトル裏のヌルヌルと無縁です。「こんな便利グッズがあるんだ」と感心しながら実際に使ってみると超便利。
今回は便利な「詰め替えそのまま」を使ってみて、正直なメリットやデメリットをご説明していきます。
詰め替えそのままの種類

サイズ・カラー
- ミニ
- ワンセット
- フルセット
- ノズル単品やアームのみ
「詰め替えそのまま」は複数種類が用意されていて、「サイズ違いのミニ」「ワンセット品」「フック無しのノズル単品」や「アームのみ」が販売されています。
カラーはホワイトの他に「イエロー、オレンジ、ブルー、グリーン」の5色です。
フルセットの内容物
- ポンプ
- ホルダー
- アーム
スタンダードのフルセットパッケージを購入しました。
ポンプ、ホルダー、アームの3点が内容物で、フルセットがあればシャンプー、リンス、ボディーソープとの使い分けが可能です。
ポンプやフックは、ほとんどの詰め替えパックに取付けられる構造になっています。
詰め替えそのまま フルセットの内容物
ポンプ

ポンプの取付口は画像のような挟み込む形状です。
ストローになったところを詰め替えパックの口に挿して、サイドのクリップをロックして装着します。
力強く挟んで密閉するので中身が漏れる心配はないです。
ホルダー

ホルダーを詰め替えパックの下側に取付けてぶら下げます。中のギザギザ形状の爪に差し込むだけで、詰め替えパックをワンタッチで掴んでくれて便利。
詰め替えパックを外す時は灰色のボタンを押すとギザギザの爪が離れて、パックをひっぱると外れます。

けっこう強力な力でガッチリ挟み込みます。
440ml入りの詰め替えパックくらいなら落としてしまう心配はないはずです。大容量パックでも耐荷重的に問題はなさそう。
アーム

シャワーフックの上からアームを差し込んで詰め替えパックをぶら下げます。アームには滑り止めが付いていて、一般的なシャワーフックとピッタリサイズでグラグラしません。
画像のシャワーホースが通っているところにシャワーヘッドを挿すことができ、新たにシャワーフックを設置する必要はないです。
シャンプーやボディーソープの出し方

ポンプの膨らんだところを摘まむとシャンプーやボディーソープが出てきます。勢いよく出るのではなく、トロ~っと出てくるので調整がしやすいです。
ボトルを使用していた時は中身が減ってくるとプッシュしてもなかなか出てこなかったりしますが、「詰め替えそのまま」を使うと下から出るので最後の一滴まで経済的に使えます。
そして、吊り下げ式なので軽くなったボトルのように倒れる心配がありません。
スタンダードとミニの違い
仕様 | スタンダード | ミニ |
---|---|---|
抽出量 | 6~7ml | 3~4ml |
カラー | イエロー・オレンジ・ グリーン・ブルー・ホワイト | オレンジ・グリーン・イエロー |
部品 | 別売りジョイントで らくらくecoパックに対応 | 一体型でらくらくecoパック 不可(ホルダーが針式) |
スタンダードとミニとの違いは「デザイン、一回の抽出量、カラーバリエーション、部品の形状」です。
スタンダードは6~7ml、ミニは3~4mlが抽出されサイズがコンパクト。
スタンダードが「イエロー、オレンジ、グリーン、ブルー、ホワイト」の5色。ミニが「オレンジ、グリーン、イエロー」の3色。
ミニが「部品一体型」で、スタンダードはジョイントがあれば部品が外れて「らくらくecoパック」に対応可。ミニのホルダーはギザギザの爪ではなく「針式」です。
詰め替えそのままを使うメリット
- 詰め替えボトル不要
- スペースを確保できる
- こぼしがちな詰め替えや洗浄から開放される
- 詰め替えより簡単に早く装着できる
- 高い位置にあると使いやすい&子供の手に届かない
- ぶら下げるので底が付かず衛生的
- 中身を全部使い切りやすくて経済的
我が家で一番助かるのが「子供の手に届かなくなったこと」です。
なにかと触りたがって「手がぬるぬるした」とか、そのまま顔を触って「目が痛い」とか、お子さんがいる家庭ではあるあるな困り話だと思います。
結果、手がかかることが少なくなってお風呂の時間が短縮できました。

衛生面やスペースが確保できた点で「お掃除の手間が省ける」のも大きなメリットです。
ボトルの底と中身はカビが発生しやすい環境。
密封状態で吊り下げて中身が下から出るので、詰め替えパックの中は空気と触れにくく、カビの繁殖を防ぎやすい効果もあります。
「詰め替えそのまま」を使うデメリット
- お値段がやや高い
- アームの耐荷重が2㎏でも既設シャワーフックの耐荷重が弱いかもしれない
- 詰め替えパックの底に水が溜まる
- 見た目の統一感がなくなる
上記は実際に使用して感じたデメリットです。それぞれを詳しくご説明します。
値段が高い
ホワイトの値段がなぜか少し高くて購入時の価格が4,580円でした。
株式会社三輝の公式サイトを見ても自虐的に「ちょっと高いんじゃねーの?」なんてことが、よくある質問に書いてあります。
値段が高い理由は、すべての部品を日本で調達・組み立てしているからだそうです。
詰め替えそのままを購入する基準は「詰め替えやボトル洗浄・置台清掃から開放され、こぼさず最後の一滴まで経済的に使う」を、安いと考えるか高いと考えるかです。
4,580円はフルセット購入時の値段ですので、アームや3つもホルダーが必要ない方は、ワンセットやミニを選択するともっと安く購入できます。
シャワーフックの耐荷重が不明
次に3つの詰め替えパックを備え付けの樹脂シャワーフックに引っかけても「大丈夫か?」と心配になる点です。
元々シャワーヘッドを引っかけておくだけのフックなので、備え付けにそれほど耐荷重があるとは思えません。
詰め替えそのままに付属しているアームの耐荷重は約2kgですが、全部のパックをぶら下げると既設のシャワーフックが割れてしまう可能性がないとは言い切れないのです。
対策としては、アームを使わずに100円ショップでS字フックや吸盤フックを買ってきて、別の場所へ引っかけるのもアリかと思います。
底に水が溜まる
詰め替えパックの底に水が溜まる点もデメリットです。

詰め替えパックは移し替えずにそのまま利用すると想定されておらず、自立させるために「底が広がる形状」になっていることが多いです。
少し見にくいですが、底にガッツリ水が溜まっています。

底を閉じていても少なからず開いてしまい、水が少しずつ溜まっていきます。
詰め替えパックはどうせ捨ててしまう物でどうなっても良いのですが、水が溜まったままになると少し不衛生に感じます。
ホチキスやクリップで底を閉じてしまえば水が溜まりにくくなるかもしれません。それでも完璧に閉じることは難しそう。
浴室の統一感がなくなる
最後に見た目の問題ですが、浴室で使うボトルを統一している方には向かないと思います。
というのも、銘柄(色や形状)の違うパックがぶら下がっているとバラバラで少し不格好です。「詰め替えそのまま」はどちらかというと、詰め替えの手間やボトル裏の衛生面を気にされる方向けの商品。
浴室の見た目、統一感を意識する方は「山崎実業の袋ごとマグネットボトル」がおすすめです。
さいごに
「詰め替えそのまま」の一番のネックはお値段かなと感じます。
それでも、詰め替え作業やボトルの洗浄、ぬるぬるしたボトル底の衛生面を考えると大きなメリットで使い勝手も良いです。僕は購入して良かったと思います。
ミニですと費用をだいぶ抑えることができるので、色を気にしない方や自前でフックを用意する方、3つも必要ない方は単品を選択しましょう。

フルセットの場合はAmazonが一番安くて送料無料です。※執筆時