自動車整備士は店員であり人間です。お客さんから嫌なことをされると当然、不快な感情になります。
良いお客さんには「ちょっとサービスしてあげようかな」という気持ちになり、嫌な客には「適当でいいか」という気持ちになってしまいます。
せっかくお金を払うのだから、誰もが少しでも良いサービスを受けたいですよね。あなたはディーラーでこんなNG行為をしていませんか?
元ディーラー整備士が実例を挙げてご説明します。
ディーラーの整備士に嫌われる客のNG行為
整備工場の設備を勝手に使う
来店してから誰にも断りなしに「洗車場」へ直行!我が物顔で勝手に洗車を始めるお客さんがいました。

自分で洗ったのだから無料でしょ?



いやいやいや。お金うんぬんよりも、ここはあなたの洗車場ではない!
常識的に考えて勝手に洗車するのはダメ。
他のお客さんの車を洗わないといけないのに洗車場を勝手に使われると整備士としては迷惑です(他のお客さんも作業時間が伸びて迷惑)。
こんなお客さんでも「新車で購入していただいている」という理由から出禁にならなかった。そのことを知っているのか、何度注意しても勝手に洗車だけをして帰っていきました。
他にも、勝手に工場に車を入れて自分でタイヤの空気を入れたり、タッチペンでキズの補修をしたりするから無茶苦茶。
何をするにも勝手にしてはいけませんよ。工場内は危ないので一言断りを入れるか、整備士に任せて欲しいです。
タイヤの空気やタッチペンくらいなら、どこのお店でも無料でしてもらえると思いますので。
後からたくさん要件を思い出す
整備士は基本的に時間に追われています。効率よく作業して早く引き渡さないと次の仕事が待っているのです。



点検完了です!お待たせしました!



そうそうタイヤの空気圧は高めでお願いします。あとまだ早いけど、やっぱりオイルフィルター交換と買ってきたコレ付けて。



わかりました…(先に言って…)
同時作業が出来たのにまたリフトで車を上げないといけない。
時間のロスですし、時間の配分を考えて動いているので後の仕事に影響がでます。ご予約やご来店時に、点検の他にご用命がないかをスタッフから確認しているのに…。
お店に着いたら先に漏れなくして欲しいことを伝えましょう。ご自身の待ち時間が長くなる原因にもなりますので。
整備士よりネット情報を信用する



この部品が消耗しているのでお取替えをおすすめします!お取替えしてよろしいでしょうか?



ネットにまだ交換しなくて大丈夫って書いてあるので結構です。
車を確認して部品を交換した方が良いという現状をお伝えしているのに、ネットに書いてあるから大丈夫ですって断られると困ります。
添加剤とかプラスα商品(オプション品)は断っても大丈夫ですが、消耗品関係は整備士に従った方が良いかと。押し売りが疑わしければ、実際にどの部品がどう悪いのかを見せてもらいましょう。
費用面が心配な場合はカーディーラーで点検を受けてから、部品代、工賃共に安く設定されている量販店で部品を交換しても良いですね。
↑点検は信用できるディーラー整備士で。部品交換は安い量販店で、という裏技です。
あとはネットで購入してから自分で交換するか、不安なら部品持ち込みでだいぶ費用を抑えれます。サイズなどがご自身の車に適合するかどうか。
部品持ち込みを受け付けてくれるのか?交換費用はいくらなのかは事前に確認しましょう。


参考までにガソリンスタンド宇佐美のバッテリーの選び方です。
すべてを無料で済まそうとするお客さん



旅行に行くからタイヤの空気調整をお願い。



わかりました!



エンジンルームもついでに見ておいてね!あと下回りと洗車もね!



これって定期点検相当やん…。
エンジンルームの確認やタイヤの空気圧調整くらいならもちろん無料でしますよ。
しかし、下回り点検や洗車は有料コースです。さすがにお金を頂きたいので、先に「有料ですよ」とお伝えすると…



お金かかるんかい(ふてくされ)。



(なんで全部無料と思ってるの?)
この内容で全部診ていたら定期点検と同じ内容です。
ちゃんとお金を払って点検している他のお客さんの為にも、こういった全部無料で済まそうとするお客さんはお断りしないといけません。
さいごに
極端な例ですが全部実話です。共通する点は自分勝手で非常識な考えを持っているお客さん。
こんなことをしていたら整備士に限らずスタッフ全員から嫌われてしまいます。
最低限のマナーを守れていないと、知らず知らずのうちに迷惑がられ、良いサービスが受けることが出来なくなるかもしれませんよ。



