実家でかつての自室をあさっていると、初めて購入したスマホの「IS06」がみつかりました。
ISシリーズはau(KDDI)が日本国内で展開していたスマートフォンブランドです。
2010年6月に「IS01」および「IS02」の発売から始まり、2012年7月の「IS17」の発売が最終モデルとなりました。
今回、見つかったIS06は2010年12月に発売された機種です。
最近スマホを持ち始めた若い世代の方はもちろん、当時発売されていたスマホのラインナップの中でもマイナー機種なので、「IS06なんて機種は知らない」という方が多くいらっしゃるかもしれません。
それもそのはず、韓国のパンテック社製(知名度が低い)かつ、auカタログの中で“隅っこの方”に掲載されており、持っている人がほぼいませんでした。
今回は、実家でみつけた懐かしいスマホ「IS06 シリウスα」をご紹介します。
懐かしいスマホを懐かしむ
スマートフォンの普及が始まったばかりで「Android」がまだまだ認知されていない時代。
ご存知の通りAndroidはGoogleが開発したOSで、当時からドコモや現ソフトバンクでもAndroid機種が販売されていました。
スマートフォン普及に出遅れたauが「Android(TM)au」と称して大々的に宣伝をしたため、Android=auのスマホと勘違いした人も多くいたはず。
IS06のスペック
OS | Android2.2 |
CPU | Snapdragon S1 |
サイズ | 116×60×11.7mm |
質量 | 約109g |
連続待受時間 | 約200時間 |
内部メモリ | RAM 512MB/ROM 1GB |
外部メモリ | micro-SD 最大2GB |
Bluetooth | あり Ver2.1 |
ディスプレイ | 3.7インチワイドVGA TFT液晶 |
カメラ | 約500万画素CMOS |
主要スペックを見てみると、現在のスマホはかなり進化していることが分かります。この頃の通信規格は3GのAndroid2.2でCPCはSnapdragon S1搭載です。
内部メモリがRAM512MB/ROM1GBしかなくて、外部micro-SDカードは最大2GBまでしか対応していません。
ワイドVGA(800×480ドット)の500万画素カメラなので、2GBのmicro-SDカードでも容量があまって仕方がないほどだったと思います。
(当時はmicro-SDカードがめちゃ高かった)
この時代のスマホでもGPSやBluetooth、wifiが搭載されています。
取扱書の連続待受時間が約200時間となっていますが、Androidシステムのアイドル消費電力が激しかったです。しかも、バッテリー容量が1320mAhしかありません。
電池容量100%で朝に出勤して「何も操作していない」にも関わらず、お昼には50%まで減ってしまうのが当たり前でした。
電池持ちを良くするためにすべての機能をOFFにしたり、フリーズや再起動が頻繁に起こるため、スマホ機能どころか携帯電話としても機能を果たせません。
こういったAndroidスマートフォンの不具合の多さから、サクサク動くiPhoneへ移行する人がかなりいましたね。
のちに発売された「全部入り」のREGZAフォン(IS04)の不具合連発でAndroidの印象がもっと悪くなった気がします。
カメラ機能
内部容量が少ないのでmicro-SDカードを挿入しないと、撮影しても記録されずSDカードが必須。
すでに無音カメラアプリが存在し、シャッター音を消せました。
※風景を撮影していなくて、画質の確認が出来ずに申し訳ないです。
アプリ
この頃からウィジェット機能やホームランチャーのカスタマイズが可能で、今と変わらずアプリをダウンロードすれば一通りのことが出来ました。
TwitterやYouTubeなどのアイコンが旧型で懐かしいです。
試しにいろいろと起動してみたものの、SIMカードを挿入していないせいか、Android2.2が既に非対応になっているせいか、ほとんどのアプリは動きませんでした。
2chまとめ系アプリは一部画像やアイコンが非表示で、ほぼ正常に動きました。
Googleマップは読み込みが遅く、ほとんどの機能が搭載されていませんが、地図の確認としては正常に動作しました。
Googleの検索アプリは簡素な検索窓のみで音声入力ができます。キーボードのUIは今とまったく変わっていません。
充電機能
充電はガラケー用のACアダプタからmicro-USBケーブルに変換して使います。
バッテリー容量が1320mAhしかないので、出力はDC5.0V 800mAで十分。現在、主流の急速充電対応ACアダプタの電流(2A)と比べると半分以下です。
どちらにせよ、満充電にしても電池持ちが異様に悪く使い物になりません。ちなみにIS06のバッテリーは取り外し可能です。
モバイルバッテリーがなかった時代なので、外出時にはバッテリーパックを予備で持っていないと夜には電池切れが当たり前でした。
次に機種変更をしたAndroid4の「Optimus G(LGL21)」の電池持ちに感動したのを覚えています。OSが更新されるたびにスマホは「すごく進化している」のだと実感しました。
サイズ感
5.5インチ151×73㎜の「Galaxy S7 edge」と比べてみるとかなり小さい。
昔のスマホはコンパクトで持ちやすかった機種が多かったですが、最近のスマホは大きすぎます。ベゼルレスで小さくて高性能なスマホが発売されたら売れそうなのに。
追記:楽天モバイルからすごく小さいスマホが登場しました。やはり大画面のニーズと持ちやすさのニーズがあるのですね。
さいごに
Android2.2で懐かしいスマホのIS06をご紹介しました。
10年ほど前のスマホと現在のスマホを比べてみると技術の進歩に驚きますね。昨今、注目されている5Gでどんなことが可能になるのか?
折りたたみスマホやキーボード付きスマホの復活など、今までにない形のスマホがさらに登場するのか?
これからもスマホの進化が楽しみです。