30歳を過ぎてから自分でも分かるくらいに顔のシミが増えてきたので、小林製薬の「MEN’S ケシミンクリーム」を一か月間使用して効果を確かめてみました。
でも、毎日塗り込んでいるのに一向にシミが消えないんですね。
毎日ぬりぬりしてるのに…。それもそのはず、メラニン抑制効果はあっても「シミの除去・薄くする効果が無い」のです!
これ知ってました?知っている人は知っていると思いますが、僕は知らなかったので毎日コツコツ塗り込んでいました。
まぁ時間の無駄というか全く無意味でしたね。騙されたは言い過ぎですけど、勘違いするような書き方や広告(CM)に憤りを感じます。
間違えて買っちゃわないように、ケシミンクリームのシミ除去効果がない理由をご説明します。
ケシミンクリームはなぜシミ取り効果が無いのか
勘違いするネーミング
一番はこれですね。勘違いする商品名。
40代と思しき男性の頬に大きなシミが2つも出来ています。これを見てケシミンクリームを使えば「シミを取ってくれそう」な印象を受けた人も多いはず。
実際に僕はシミを「取ってくれそう」な印象を受けたのでケシミンを購入しました。
しかし、下に小さくこのように書いてあります。
男のシミ対策
引用元:小林製薬 メンズケシミンクリーム
※メラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ
そう、防ぐだけ。
ケシミンクリームはシミを取り除いたり、シミを薄くしたりといった効能は謳っていないのです。
「消す+シミ=ケシミン」って思いそうですが、予防的な役割しかありません。まぁややこしいネーミング。
「対策」「対応」「対処」でも意味が違いますもんね。はい、やられました。
そもそも効能にシミを取るとは書いていない
チューブに書いてある効能と小林製薬公式サイトに書いている効能がすこし違うのですが、だいたい同じようなことが書いてあります。
メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ。肌あれ。あれ性。あせも・しもやけ・ひび・あかぎれ・にきびを防ぐ。油性肌。かみそりまけを防ぐ。日やけ・雪やけ後のほてりを防ぐ。肌をひきしめる。肌を清浄にする。肌を整える。皮ふをすこやかに保つ。皮ふにうるおいを与える。皮ふを保護する。皮ふの乾燥を防ぐ。
引用元:小林製薬 メンズケシミンクリーム
メラニンの生成を抑える他にも「にきび」とか「かみそりまけ」を防ぐって効能があったのは知らなかった。やっぱり「防ぐ」としか書いていないですね。
メラニンの生成が進んだ状態では無力。それ以上大きくならないように抑えるもので、塗ってもシミがなくなることはありません。
シミがなくなることを信じながら1か月くらい「ぬりぬり」していたのは、なんだったのでしょうか。
防ぐために買ったのではない。
メラニン色素の生成を抑える有効成分
既に出来てしまっているシミには「ハイドロキノン」が美白効果(シミ抜き)としては有効だそうです。
ハイドロキノンは、イチゴ類、麦芽、コーヒー、紅茶など天然にも存在する成分ですが、還元作用があり写真の現像に使われています。現像していた人の肌が白くなったことから美白作用のあることが発見されました。
引用元:ロート製薬株式会社 スキンケア研究所
ケシミンに使われている、以下の有効成分は基本的に「メラニンの生成を抑える」がメインの働きです。
- L-アスコルビン酸 2-グルコシド
- トコフェロール酢酸エステル
つまり、実際のところは漂白作用やシミ抜きとしての有効成分ではなく、これからもっとシミが出てこないように抑えるイメージ。
これからシミやそばかすが出来にくいように、メラニン生成や皮膚の炎症を抑える目的であれば、ケシミンクリームを購入しても良いです。
ですので、シミやホクロを除去したり薄くしたい人には全く効果がないと言えます。
ケシミン乳液でも同じくシミ除去効果なし
ケシミンの乳液タイプもシミを消し去る効果はありません。
乳液は洗顔や髭剃り後のケアには良いと思いますが、「シミ抑制効果」なので予防という意味で使いましょう。
「な~んだ、シミ抑制かぁ」って思うと「浸透ビタミンC」っていう文言も胡散臭く感じますね。
ビタミンC誘導体ってのがるけど、日本人はビタミンが大好きなので「食べ物・飲み物・小物」など、なんでもビタミンンが入っていると良さそうに見えちゃいますから。
関係ない話ですが、僕は元整備士で、「ビタミンC放出エアコンフィルター」をお客さんに売るのが本当に嫌で嫌で仕方がなかったです。
カーエアコンのフィルターにビタミン?定価高いっ!はい、関係ないお話ですいません。
さいごに
ケシミンクリームにシミを取ったり薄くしたりする効果は無く、「間違えて買わないでね」というお話でした。
なので、今あるシミをなんとかしたい時は「ハイドロキノン」が配合されている商品が良い、ということだけは覚えておいてください。
あまりにもシミが深い、大きいとレーザーなんかで治療しないといけないそうですよ。わざわざクリニックに行くのは面倒ですし、お金がかかりそうなので別のクリームを検討します。