関西以外に住んでいる方へ。
ご存知の通り関西人は“粉もの”が大好きです。「明石焼きよりたこ焼きが好き(逆も)」といった感じで好みはありますが、「粉もの自体が嫌い」と言う人には出会ったことがないです。
粉もの文化が浸透している関西では「一家に一台たこ焼き器を持っていて、頻繁にたこ焼きを作っている」というイメージがあるかもしれません。
でも実際のところは「8割~9割ほどのご家庭でたこ焼き器を持っているけど、頻繁にはたこ焼きを作らない」が正解です。
では、なぜ粉ものが大好きな関西人なのに自分でたこ焼きを作らないのか、その理由をご説明します。
関西人が頻繁にたこ焼きを作らない理由
こだわりがあって“ガチ”でたこ焼きを作る関西人には怒られそうな内容です。うちでは結構適当なたこ焼きを作ります。
関西人がたこ焼きを作る頻度はせいぜい1か月~3か月に1回ほど。実はそんなに多くありません。
毎週作るご家庭もあるかもしれませんが、本当に稀だと思います。頻繁にたこ焼きを作らない理由をざっくりお伝えするとこんな感じ。
- 準備、片付けに手間がかかる
- たこ焼きよりお好み焼きが簡単
- 部屋に臭いが充満する
- どこでも買えるのでわざわざ作らない
準備と片付けに手間がかかるからお好み焼きで良い
- タコ
- たこ焼きの生地
- ネギ
- チーズ(子供用)
- 天かす
- 紅ショウガ
- 鰹節
- 青のり
- 油
- たこ焼き器(ホットプレート)
- 竹串
- ソース・マヨネーズ
など
関西では紅ショウガも入れるのが一般的です。しかし、うちは小さい子供がいるので最近は入れていません。
昔は実家にフライパンみたいな取っ手が付いた「ガスコンロの直火で焼くたこ焼き器」がありました(みんなでひっくり返せない)。
今でも売っているのですが、最近ではホットプレートに専用鉄板が付属しているのが当たり前になりましたね。
たこ焼きはみんなでワイワイ作れて楽しいけれど、食材を買い揃えたり、ホットプレートを出してきたり…。この準備が結構大変で手間がかかります。
片付けが手間
あとは水洗いも大変。
大きい鉄板ですし窪みがあって洗いにくい。ある程度は拭きますが、完全に乾くまでどこに置いておこう…みたいな感じに。
だから「たこ焼きを作って食べよう!」だったら「お好み焼きを作って食べよう!」で良いのです。
1枚食べればそこそこお腹いっぱいになりますし、フライパンで簡単に作れますので。
お好み焼きは手軽なので月に2~3回ほど食べます。
部屋の中がたこ焼き臭くなる
家で焼き肉をするよりかはマシです。
でも、たこ焼きでも当然部屋にニオイが充満。換気扇気扇や空気清浄機を使っていても、部屋の中にあるものはたこ焼き臭が移ってしまいます。
それに引っ付かないように油を大量に使っているので蒸気に油っぽさも。気にする人は気にしますね。
関西はどこでもたこ焼きが売っている
画像は個人で営んでいるたこ焼き屋さんで買ってきた10個150円のたこ焼きです。すこし小ぶりだけどめちゃくちゃ安くて、ご飯として食べたりおやつ代わりにも。
お店で買うよりも自分でたこ焼きを作れば安上がりなのは確かです。でも、関西はどこでもたこ焼きが売っていて、食べようと思えばいつでも食べれます。
食べたいタイミングでたこ焼きをいつでも食べれる環境なので、関西人はわざわざ家で作らなくてもいいのです。
- 個人店
- 駅前
- スーパーのお総菜・冷凍
- コンビニのお総菜・冷凍
- ショッピングモール
- 娯楽施設内
など
関西だけではなく全国でも売ってそうな場所です。
人が集まりそうなところには大抵たこ焼きが売っています。最近では少なくなってきた個人店もまだ至るところにあり、関西人だけど自分で作らず「お店で買う派」も多い。
ちなみに昔ながらの食堂兼たこ焼き・お好み焼き屋さんは「たこ焼き定食」がメニューにあり、たこ焼きとご飯がセットになっています。
関西人の「お好み焼き+ご飯」はおかしいと思う人がいるかもしれません。関西ではたこ焼きをおかずにご飯を食べる人も普通にいます。
まあ、お好み焼きでもたこ焼きでもベースはほとんど一緒ですので、同じような感じですね。
さいごに
作るのは楽しいけど用意と片付けの面倒さが勝つ!
その他にも食費がかさむというのも理由の1つに挙がります。何を入れるかにもよりますが、おとな2人+こども1人(数個)で50個を作ると材料代でだいたい400~600円くらい。
タコが意外と高くて、家計を気にするとなかなか頻繁にはできませんね。たこ焼き器を持っている関西人がたこ焼きを頻繁に作らない理由でした。