知りたいことを検索すると何でも答えが出てくるインターネットの世界は本当に便利です。
近年は「検索」という行為だけではなく、SNSの普及で「生の情報」をいち早く知ることができるようになりました。
しかし、一部で嘘の情報が蔓延しているため、「正しい情報か?嘘の情報か?」を疑いながらネット情報を閲覧する必要があります。
一見、正しい情報にみえても実は別の意味(意図)が隠されているかも。ネット情報を鵜呑みにしていると、あなたは知らないうちに悪意を持った方向へ誘導されているかもしれません。
ネット情報を鵜呑みにしてはいけない
数年前の話です。
とある人気商品(以下A)は、ほとんどのお店が売り切れで購入できない状態が続きました。
ネットショップやフリマアプリでは大量に出品されており、購入ボタンを押せば確実に手に入ります。しかし、定価の2倍ほどに吊り上げられた転売価格なので買いたくはありません。
ネット情報によると、公式オンラインショップは定期的な入荷があるため購入しやすいとされていました。実際のところは予約開始時間にアクセスが殺到してすぐに売り切れてしまいます。
予約開始時間は日によって異なるため、仕事や学業、家事で忙しい一般人には予約すら難易度が高く、商品Aの購入は困難でした。
ネットで書かれていた情報
そこで、どうすれば購入できるのかをさらにネットで調べてみると「コンビニで買えた」という情報が異様に多く出てきました。
確かに全国のコンビニで商品Aを取扱っています。しかし、10店舗以上のコンビニを探し回ってもすべて売り切れで目当ての商品Aを見つけることができません。
のちに、コンビニでも予約ができることが分かりました。
「予約者がいるのだから陳列されていないのは当たり前だ」と、気を取り直してコンビニへにいくと、予約をしても順番がまわってくるまでに半年以上もかかるとのこと。
半年以上はさすがに待てません。探し続けるにも時間と手間がかかり、「転売価格のネットで買うか、このまま探し続けるか」の2択を強いられることに…。
この時、手っ取り早く転売価格で買ってしまう気持ちを初めて理解しました。
事実確認が必要
念の為、コンビニ店員に入荷日を聞いてみたところ、月に1~2回程度で1回あたりに数個しか入荷しないことが判明しました。
つまり、ネット情報を鵜呑みにして「コンビニで手に入りやすいと思った人」が、そもそも入荷の少ないコンビニに殺到して買えない人が続出したのです。
実は公式オンラインショップやコンビニの他に、街の小さな専門店でも商品Aが販売されていました。
特に公式ショップからサポートを受けている特約店は、小さなお店なのに入荷頻度と入荷量がコンビニとは桁違いです。しかも、入荷日に並んだ順の販売方式で事前予約は無しでした。
穴場を知っている人だけが何度も購入できる状態になっていたということです。
意図して流した情報か?
「コンビニで買えた」という情報は意図して流したものかは定かではありません。
しかし、「ほとんど入荷していないはずのコンビニで買えた」という情報が異様に多かったのは事実です。
ネット情報を鵜呑みにした人を入荷の少ないコンビニに集めて“買えない難民”を増やす。そして、あまり知られていない特約店で商品Aを集めて転売する。
結果、欲しい物を買えない人がやむを得なく転売商品に手を出してしまう流れが出来上がっていました。こうなると転売屋の思うツボですね。
本当の情報は公表しない
こういった手法はブログの世界でも同じことが言えます。
例えば、Google等の検索結果に上位表示させるにはどうしたら良いのかを調べると、「SEOを意識・キーワード・ジャンル選別」など、当たり前のことがたくさん出てきます。
しかし、本当のこと(上位表示させる方法)を知っている人は核心の部分までは公表しません。
レシピでも同じですね。“秘伝のタレ”の「秘伝」の部分は門外不出で絶対に教えてくれません。
つまり、ネット情報ですぐに見つかる当たり前のことするだけでは群衆に埋もれてしまい、本当のことを知っている人だけが、頭一つ飛び出る優位な形を作り出すことができます。
さいごに
一見、信憑性の高そうなネット情報でも、そのまま鵜呑みにしてはいけないというお話でした。
正しいと思われる情報に別の意図があり、あなたの知らないうちに不利な方向へ誘導されているのかもしれませんよ。