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整備士離れっていうけど夏場が一番 辞めたくなる時期ですよ

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自動車整備士の夏は最悪です。

とにかく暑い。暑すぎるため、熱中症には本当に気を付けなければなりません。気を付けると言っても会社側の対策が不十分なので、自分の体は自分で守るしかないです。

整備士時代に体験した地獄のような夏の仕事現場を思い出していきたいと思います。

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会社が暑さと熱中症を対策をしてくれない

工場は屋内で風通しが悪く、熱中症にならなかったのが不思議なくらい暑い。屋根なしの洗車場で炎天下のなか車を手洗いするのも暑い。

何をするにも汗だくで時間が経つにつれて体力を消耗していくのに、休憩時間はごくわずか。労働環境が改善される兆しがなく、毎年、夏になると「辞めたいな~」って思っていました。

もう辞めましたけど。

現役で整備士の方、本当にお疲れ様です。熱中症には充分お気をつけください。

暑いのに作業着が長袖で腕まくりすんな

まず、作業着(ツナギ)に自由がないのです。

もちろん、会社支給のモノを着用しないといけないのは理解できますが、簡単に破けないような分厚さで通気性の悪い長袖が辛い。

風通しの悪い工場内でじっとしているだけで汗が吹き出します。そして、分厚いのに腕まくりはしてはいけないって言うのです。

でも、暑すぎてほぼ全員の整備士が腕まくりをしていました。

猛者は抵抗もせず腕まくりをせずに働いていましたが、誰よりもびっちゃびちゃでした。そりゃあ身だしなみとして腕まくりは見苦しいので、会社の言いたいことは分かりますけど無茶でしょ。

たいした休憩もなく、毎日汗だくだくで3回も4回も着替える日々。嫌になっちゃいますね。最近、工事現場でよく見る扇風機付きの作業着が羨ましかったです。

スポットクーラー?ないよ?扇風機で我慢してね

スポットクーラーって見たことありますか?部屋全体を冷やすのではなく、局所的に冷風が出る機械です。

こんなやつ。

これは工事不要の移動式ですが、工場の天井から冷却ホースが伸びている備え付けタイプもあります。

しかし、そんなモノは支給されてないので扇風機で我慢します。扇風機があっても、車の前や後ろに動き回って作業をしているので、風に当たっている時間は極僅かです。

工場の中は風通りが悪く、整備のためにアイドリングのままにしている車があったりして、さらに熱気がこもります。その風を扇風機で送っても暑いです!

聞いた話によると、近隣店舗にはスポットクーラーが備え付けてあるそうです。「涼しくて羨ましい」と思いましたが、話をきくところ使っていないとのこと…。

その理由は、「電気代がかかるので使うな」とのお達しがあったそうです。クソですね。

ナビの取付作業など車内での作業はもっと過酷

車の中で整備をする

特にキツイのが車内作業の時です。ただでさえ風通しが悪いのに車の中は無風。あれはヤバいです。

当然、ドアと窓は全開にするのですが、汗はだらだらと吹き出し、お客さんの車を汚さないよう余計に気を使います。

夏はパネルの爪が柔らかく、内装パネルを外しやすいのが唯一の救いです。

よくネットニュースや車雑誌で「お盆にDIYで電装装置を付けよう!」なんてバカなこと書いてますが、やめてくださいね。暑すぎて干からびますよ。

衝撃を受けた会社から支給された物資

ある年に珍しく、会社から熱中症対策品が支給されました。それは、「水に浸して首に巻くクールスカーフ」です。
※下記商品ではありません

最初は冷たいですが、まあ持続性はないです。こういう、その場しのぎではなく真剣に設備投資していただきたかった。

スポットクーラーを導入したり雨の日でも通年使える洗車場の屋根をつけたりすると、一人当たりの負担が減ります。長年、訴え続けているのに高額な費用がかかるせいか一向に改善してくれませんでした。

今思うと、熱中症対策のサマースカーフを首に巻いたスタッフに接客されていたお客さんはどう思われていたのだろうか?

「熱中症には気をつけろ」でも「予算は達成せよ」

「水分を取れよ。熱中症には気をつけろよ。でも予算は達成して当たり前。」

こればっかりを何回も聞きました。「熱中症の注意喚起は日頃からしている」という、何かあった時の責任逃れにしか聞こえません

具体的には、予算を達成するために予約の合間に無理やり仕事をねじ込む。仕事をねじ込まれると予定が遅れていくので休憩時間がどんどん減っていきます。

真夏に休憩なしで一日中作業できますか?帰る頃には毎日フラフラです。

まともに休憩時間がないのにも関わらず、さらに仕事を詰め込むのはいかがなものか。熱中症に気をつけろと言うならもっと休憩させろ!

自分を守れ!自動車整備士が熱中症対策にしていたこと

会社の管理体制が悪いので、自分の身は自分で守るしかないです。

過酷な状況で熱中症対策としてしていたことをご説明します。

水分と塩分補給

定期的な水分と塩分の補給は大切です。

スポーツドリンクが水分補給として有効とされていますが、糖分の過剰摂取になりかねないので、水やお茶と交互に飲みます。塩分補給は塩飴や塩タブレットを持参して隙を見て舐めていました。

あまり良くないと思いますが、夏場はエナジードリンクを飲んでいる人がたくさんいて、効果があるのかわからないけど確かに元気になるような気がしました。

気休めですが。

冷房の効いた事務所へ逃げる

整備後は記録を残すためにPCで入力したり、メンテナンスブックに手書きしたりする事務的な仕事があります。

普段は工場で事務仕事もするのですが、夏場は冷房の効いた事務所で行っていました。

汗だくのまま冷房の効いたところに入ると、冷えすぎて体調を崩しやすくなるので着替えは必須です。だいたい1時間~2時間に1回くらいは着替えます。

営業マンはショールームの涼しい環境で仕事をすることが多いのですが、なぜか「暑い!暑い!」と連呼するんですよ。

これを聞くとほんと殺意が芽生えますね(笑)。

たまに意地悪して「手が回らないので洗車をお願いします!」と伝えると嫌な顔される。

もう一回言いますけど、ほんと殺意が芽生えますね(笑)。

こんなやり取りもあって、営業マンと整備士の仲が悪い整備工場は多いと思います

とにかくデオドラント

汗をかきまくった後にお客さんのところへ行って点検の説明します。

汗くさい人が説明に来ても嫌ですよね。制汗や消臭に気を遣うのですが、デオドラント商品で臭い消しとひんやり冷たく感じるものを使っていました。

メントールが入っていると持続的にひんやりするので、暑さ対策に使わないよりかはまだマシです。
↑使いすぎて冷房の効いた事務所に入ると、夏なのに寒くて震えます

さいごに

特に昔ながらの工場は暑さ対策がされていないことが多いです。近年は平均気温が上がっていることもあり、今までのような「我慢」にも限界があります。

熱中症対策に我慢はよくありません。社員を守る意味でも、経営者側は労働環境の改善に取り組んでいただきたいです。

整備士が「辞めたい」と思う理由は、低賃金のほかに過酷な労働環境が理由に上がります。実際に僕は、給料の安さと待遇の悪さで自動車整備士を退職しました。

「正直に言うと辞めたい」と感じている自動車整備士さんも多いはずです。会社側で夏場の労働環境を改善していかなければ、整備士離れを食い止めることはできないと考えます。

もっと早くに行動(退職)していれば…と、夏になるたびにあの辛さを思い出します。

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