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中山寺 御鐘緒の読み方/由来と心得の内容が面白いのでご紹介

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兵庫県宝塚市にあります中山寺で「御鐘緒」をいただきました。

安産・子授けで名高い中山寺では、妊娠5か月の戌の日に安産祈願を行い、お寺でもらってきた腹帯を巻く習慣(ご利益)があります。

腹帯に「御鐘緒」と書かれていますが、読み方が難しいですよね。

この記事では、御鐘緒の読み方と由来をご説明します。

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中山寺-御鐘緒の読み方と由来

御鐘緒の読み方は「おんかねのお」です。

御腹帯のことですが、中山寺独特の呼び方で他の寺社ではあまり使われないようです

平安時代後期、八代目多田城主 源行綱(多田行綱)は、妻の不信心に悩まされていました。その妻の悪態を、当山の観音さまが鐘の緒をもって戒められたと伝わっております。

それから行綱夫婦は人もうらやむほど仲睦まじくになったことから、子授かりの信仰や、安産祈願のお寺としてお参りをする人が多くなったと言われています。

以来、「中山寺の鐘の緒」と言われ今でも保存されており、出産の無事安泰を守る「安産のお腹帯」として数百年たえることのない日夜の祈念をいたしております

鐘の緒とは?

中山寺では安産のお腹帯を「鐘の緒」と呼んでおります。「鐘の緒」とは、お堂の鐘を打ち鳴らすための大綱のことを言います。

古くは、その鐘の緒を少しづつちぎって、安産のご利益を頂戴していたと伝わっております。現在ではその代わりに、僧侶が「本尊十一面観世音菩薩」と書き入れたさらしに、安産のご祈祷を施し、妊婦さまにお授けをしております。

引用元:中山寺
御鐘緒

こちらが中山寺の安産祈願でいただける御鐘緒です。外帯に源行綱のエピソードが書かれています。

中を確認すると腹帯に「〇年(干支) 男または女」と書いてある意味は、逆の性別のお子さんが生まれるというジンクスがあります。

女と書いている御鐘緒
御鐘緒:戌年女

50%の確率ですが、我が家では2人とも正解でした。

御鐘緒の内容物は?

中山寺の御鐘緒セットに「お参りの説明パンフレット、妊娠中の心得、安産のお守り、護符、ろうそく」が入っています。

護符の赤い文字を上にしてコップの水に浮かべて観音さまにお供え下さい。

いよいよ産気づけばこのおろうそくに認可して観音さまに祈念して下さい。

護符とろうそくは「いよいよの時」に使用します。

お供えどころではなかったです

一人目のいよいよの時は結構パニックで御鐘緒セットを使っている場合ではなかったです。(笑)

バタバタしてきっと皆さんも「いよいよの時」は焦ると思います。慌てず落ち着いて行動しましょう。

後日、腹帯とは別にお祈りされたお札が、約1週間程度で郵送されてきます。普段、お寺にお参りする機会は少ないですが、お札を貰うと身が引き締まる気がします。

このセットでご祈祷料が8,000円です。

特別祈祷もあります

特別祈祷という安産祈願もあります。僧侶(お坊さん)から「直接シャンシャン」していただけるグレードアップ版です。

特別祈祷は御腹帯が2本入っていて祈祷料が20,000円。なかなか高額なので2回(娘・息子)とも通常版でお願いしました。

土日祝など参拝客が多いときは、集まったご家族を合同でシャンシャンしてもらいますので、平日の参拝客が少ないときは僧侶を独占できてお得(?)です。

産後のご報告をする初参り(お宮参り)では、1人目、2人目の時も平日にご祈祷していただき共に我が家の一組だけのご祈祷でした。ご祈祷料:10,000円 お礼参り:1,000円~

御妊娠中の心得がなかなか面白い

中山寺 御鐘緒

内容物の中にある「御妊娠中の心得」の内容が面白かったのでご紹介します。

妊娠中の胎教について、胎児が母親の身体と精神の影響を受けて善くも悪くもなるので、「母親の精神生活と肉体生活を理想的に調整しましょう」というものです。

妊婦の心の持ち方及び見聞

「妊婦の心の持ち方及び見聞」という項目に眼、耳、鼻、舌、身、意について書かれています。

「火事、変死体等悲惨なものは一切見ないように」「朝日の昇るのを見ても無関心ではなく大きな心をもって見ること」「嫌な音、きしむ音、悪い音、悪口は一切聞かないこと」

「強い嫌悪を感じるにおいや悪臭を遠ざけるべき」「悪口、お世辞、人の批評もせぬこと」「規則正しい生活をすること」「不浄の地、競輪、競馬、パチンコ、卑俗な映画等には足を入れないこと」

「心を汚し易い所へ行かぬこと」「不肖化物や刺激の強い山椒胡椒、カレー、唐辛子、濃い茶、濃いコーヒー、酒類は極力避ける」「早寝早起きで8時間睡眠がよい」「激しい働き方や腰の冷えるようなことはしてはならない」

要約すると「胎教に悪いことはしない」ということですが、意外と現代っぽくてツッコミどころ満載ですね

胎教に音楽を聞こうとあるが

最後のあとがきのようなところに「胎教の一つによい音楽を聞き、よい歌を歌うこと」とあります。

宝塚歌劇団が作曲した「中山観音奉讃歌」と「いつも楽しく」の楽譜と歌詞が添えられていて「ご利用願います」とのこと。

さすが宝塚市にあるお寺。宝塚歌劇団の宣伝まで入っていてなかなか面白い。

妊婦の心の持ち方及び見聞は全体的に良いことを言っているのですが、『変死体を見ないように』『卑俗な映画等には足を入れないこと』と書かれていています。

見ませんよね普通は。念には念を入れてという意味でしょうか。

この心得の冊子の裏側に中山寺の住所、電話番号が記載されており、HPのURLも書かれているのは現代的だなと感じました。

せっかくいただいた腹帯ですが使わずに大事に飾っています

奥さんは中山寺でいただいた腹帯を使わずに電磁波防止腹帯を使用しています。これもなかなか現代的なものですね。

お腹帯は出産後の「お礼参り」で返すので、使わなくても大切に保管しておきましょう。初参り(お宮参り)とお礼参りを同時に済ませると良いですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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