新車を購入する際に、ほとんどの人が装着するのがフロアマット(フロアカーペット)です。
ディーラーの営業マンもそれを分かっていて、“買ってもらえる前提”で最初から見積もりに入れておすすめをしています。
出来るだけ値引きをしてもらおうと交渉しているのに、必須品のフロアマットが意外と高価で「高っ!」と商談時に驚かれたことのある人も多いはず。
そんな時は純正品ではなく、社外品なら安く買うことができます。
- 純正品と社外品の違い
- 社外品をおすすめする理由
この記事では、純正品と社外品フロアマットの違いと社外品をおすすめする理由をご説明します。
フロアマットの純正品と社外品の違い

純正品と社外品のフロアマットは以下のような違いがあります。
- 保証(耐久性)
- デザイン・カラー
- 価格
保証(耐久性)の違い

一般的に自動車メーカーから購入した純正フロアマットの保証期間は、装着から「3年経過」または「6万キロ走行するまで」です。
社外品の保証期間は商品にもよりますが、「不良品の場合」や「2週間以内」など、ほとんど保証が付いていないに等しいです。
- 純正品:3年または6万キロ
- 社外品:初期不良以外ほぼなし
ここだけを見ると「やはり純正品はしっかりしていて良い」と思いますよね。しかし、勘違いしてはいけないのがフロアマットの保証対象です。
フロアマットは主に「ほつれ(周囲)」「留め具(リング)の破損」に対して保証します。
例えば、泥汚れや雨水による毛羽立ち、縮み、丸まり、擦れなど、普段通りに使っていて発生してしまうような外的要因(使用損耗)による不具合は保証してくれません。
いくら純正品だからといって、長年踏み続けたり雨水で濡れてしまうと流石に見た目が悪くなっていきます。
さらに運転席では、かかとをつけてアクセルやブレーキペダルを操作しますので、他の座席よりも過酷な状況です。
補強布が付いていても、通勤で毎日使っていたり長距離を走る車は破けて穴が開いている純正マットをたくさん見てきました。
穴が開いてももちろん、保証で新品に交換はしません(できません)。

純正品でも社外品でも使っているとそのうち傷んできます。「高価な純正品=耐久性がある」というイメージだけで選んでしまわないようにしてくださいね。
デザイン・カラーの違い

社外品のフロアマットはデザイン・カラーがバリエーション豊富で、ブラックやグレーなどのシックな色から極端な例を挙げるとピンク色まで売っています。
表面の柄も自分で選べて、可愛らしくすることも派手にすることも可能です。
- 純正品:デザイン・カラーが限られている
- 社外品:種類豊富
純正品は多くて2~3種類しかデザインやカラーを選ぶことができません。それにメーカーや車種名のエンブレム(刺繍)が入っていて不要に思う人もいるかと思います。
個人的にエンブレムは要らなくて、単色のダークグレーが良かったので楽天市場で購入しました。
フロアフックの使い方は商品と車種によって異なります。
純正フックをそのまま使ったり、取り外して専用フックを取り付けたり、マジックテープ付きの汎用フックが付属していたりと様々です。
最近のネット通販で買えるフロアマットは専用設計がされていて、車種やグレードを間違わなければほぼピッタリ敷くことができます。
裏面には滑り止めが施されている商品が多く、純正品と遜色なく使えますよ。
価格の違い

今まで実父や義父、親戚に社外品のフロアマットをおすすめしてきましたが、寸法が合わない失敗をしたことはなく、「安く済んだ」と喜んでもらえています。
- 純正品:3万円~10万円
- 社外品:数千円~
特にミニバン系のフロアマットは敷面積が広くて高価な物では10万円近くにも。それが仮に半額で済んだのであれば、別のことに使えたり節約にもなります。
ただし、なかには「安かろう悪かろう」で品質の悪いものを販売しているのも事実です。ひと昔前はペラペラのフロアマットが多くて、値段相応な商品もありました。
最近では縫製、採寸技術の向上や大量生産によるコストダウンで「安いけど高品質」な商品が増えています。
レビューを参考にしたり日本製を選択すると“失敗した”と思えることが少なくなるはずです。

フロアマットの純正品が3万円するところを社外品で8千円に抑えることができたので、差額で社外品のラゲージマット(トランクマット)を購入しました。
こちらも純正1万円のところが社外6千円ほどだったので2つ合わせても半額以下です。
商談時のセット販売について
「新春セール」や「サマーセール」など、フロアマットや他の用品もセットにしたプランをディーラー独自で展開していることがあります。
仮に3万円のフロアマットが車両価格に含まれていて、「セールで3万円分の値引きをしてもらえた」と思いがちですが、実際にはディーラーは原価分しか負担していません。
つまり、用品(オプション)を付ければ付けるほど、実際の額よりも痛手が少ない値引き幅が増えるので、“たくさん値引きをした風”を演出することができます。
「用品をたくさん付けた特別価格で車両分の値引きはありません」という渋い条件なら、不要な用品セットは外して「車両分の値引きをしてもらう+必要なモノだけを通販で買う」方が総額的に安くなる可能性もあります。
さいごに
車種によってはなぜか全席セットになっていて「運転席のみ・助手席のみ」など、座席ごとのフロアマットはディーラーでも取り寄せできない場合があることを知っておいてください。
ちなみに「運転席のみ、外周ほつれ」で保証交換する場合は基本的に「運転席のみ」しか新品に交換しませんでした。(他の座席分は新品で返却)
メーカーのチェックがあって不具合として認められないと、ディーラーの負担(保証部品代・工賃賃がもらえない)という仕組みになっていて、フロアマットの保証申請は厳しかった印象です。
新品に替えて欲しいからといって、わざとほつれさせるのはやめておきましょう。