カーディーラーの裏話

ディーラー以外の整備工場で新車購入は安い?メリット・デメリットは?

新車




新車の購入ができる場所といえば、自動車メーカーのディーラー(正規販売店)が思い浮かびますよね。でもディーラーだけではなくて、所謂サブディーラーと呼ばれるお店でも新車を購入できます。

  • 中古車販売店
  • 民間整備工場
  • 新車専門の販売店
  • カーリース店
  • ネット通販

中古車販売店で新車を買えるのは、なんとなく想像ができるとは思いますが、実はネット通販(Amazonとか楽天市場など)でも買えちゃいます。

Amazon(新車)プリウス Sツーリングセレクション
例えばですけどAmazonではプリウスが売っています。正直言ってAmazon経由で買う勇気はない・・・。けど、今の時代はネット通販からでも新車を注文できるのです。

実際に僕自身はディーラーからではなくて、整備工場(修理工場)を通して新車を購入しました。何故かと言うと自動車整備士をやっていたので、取引きのある民間整備工場の社長にお願いしたのです。

そこで気になるところが「ディーラー以外から車を買うメリットはあるのか?」「ディーラーで買うより安く買えるのか?」です。この記事ではそんな疑問にお答えします。

ディーラー以外(街の整備工場)で新車を買うメリット

新車の契約

中古車販売店だろうと、新車専門店だろうと、どこの窓口で購入(契約)しても結局のところはディーラーからメーカーにオーダーをかけます(展示・在庫車の場合以外)。

にゃんすけ
にゃんすけ
まずここだけは知っておいてください。今回は、民間の整備工場から買う前提でお話を進めます。

余計な契約をしなくても良い

ディーラーの営業マンには何でもノルマが設定されています。

ノルマの例
  • 新車販売台数
  • 割賦契約(分割ローン)
  • 自動車保険の契約・継続
  • 保証延長プラン
  • 点検パック
  • 新車コーティング
  • クレジットカード契約
  • ETCカード契約 など

新車購入後に整備工場でお世話になるつもりなら、こういった契約はほとんど意味はなさないです。

融通が利く

購入時のローンなんて銀行から「マイカーローン」で組んだ方が金利が安い場合がありますし、点検のパックも要らない。クレジットカードは必要以上に要らないし、新車コーティングは好きなところで施工したい。

ノルマ達成のためにも上記例の新車本体に付随する契約が欲しくて、ディーラーでは「あれもこれも」おすすめしてくるのです。商談の時は優しかったのに「契約後の態度が一変した」なんてことはよくある話。

押しに弱い人や断るのが申し訳ないと思ってしまう人が、押し売り感がある営業マンからいちいち断るやり取りがないのがメリットの一つです。

にゃんすけ
にゃんすけ
むしろ「それは要らん!」って断ってくれます。自分がどうしたいのかも相談に乗ってくれるので伝えやすいです。

整備工場の人と一緒に交渉・検討できる

整備工場から新車を買う場合は主に2パターンあります。

  • 整備工場の人と商談
  • ディーラーの営業マンも交えて商談

新車を検討していて話を聞いていても、「良く分からなかった」ってこともありますよね。実は基本的に整備工場の人も新車のスペックや装備については詳しくないです。

だからほとんどの場合は「買いたいユーザー・整備工場の人・営業マン」の3者で商談をします。分からないことを聞いてくれたり「こうした方が良い」とアドバイスを貰えたり、味方が増えるイメージですね。

ちなみに商談場所を指定できるのが日本全国でも一般的だと思います。整備工場に営業マンを呼んでコーヒーを飲みながら話をしたり、実車を見たければディーラーまで一緒に行って確認したりすることもできます。

にゃんすけ
にゃんすけ
僕の場合は営業マンを整備工場に呼んでもらって、乗ってきた試乗車で実車を確認しました。

言いにくいことをズバッと言ってくれる

僕の経験上、民間整備工場の社長は”無茶なこと’’を言う人が多い。「メーカー装着オプションの値引きを頑張れ」とか後押ししてくれてた印象が強いです。

値引き額付随品の値引き

ナビやETCは別途Amazonで購入したのですが、メーカー純正オプション品だけは契約時に注文しました。

55,944円の用品に対して54,000円の値引き。最終的には端数を切ってくれたので実質無料です。点検のパックとか自動車保険とか分割ローンも組んでいないけど、整備工場経由で買うとこんな無茶を聞いてくれる場合もあります

新車の場合は保証が付いているので「無料で直るよね?」みたいな感じの、ある意味丸投げで、クレームだってズバズバ文句を入れてくれます

にゃんすけ
にゃんすけ
値引き交渉や文句を言うのが苦手な人には大きなメリットです。契約や用品盛り沢山で「いっぱい値引きしてくれた」とは意味が違うのでご注意を。

社外品でもしっかり対応してくれる

社外品とは純正品以外のパーツです。
例えば11インチの巨大なナビ取付やアルミホイール、セキュリティ、車高調などのカスタムパーツの取り寄せ・取付も得意にしている整備工場があります。

ディーラーの整備士は純正品に詳しいですけど、ハッキリ言って社外品に対しての知識は乏しいです

ほとんど実績がありませんので臨機応変に対応できない。そういうカスタムに力を入れたいとお考えの場合はカスタムショップ経由で新車を注文すると、理想の車に仕上がる近道です。

ディーラー以外(街の整備工場)で新車を買うデメリット

ここまでは良いことばかりをお伝えしてきましたが、もちろんデメリットもあります。

リコールはディーラーでしか対応できない

もし将来的にリコールが出たら、どんなに簡単な作業でもディーラーでしか対応してくれません。「修理完了しました」とメーカーに報告(請求)しないと完了しませんので。

でも実際は街の整備工場が予約や代車を手配してくれます(整備工場にもよりますが)。「車を取りに来い」とか「お客さんの家まで取りに行け」なんてことを整備士時代によく言われました。

にゃんすけ
にゃんすけ
リコールはディーラー(メーカー)側の落ち度なので仕方がないですね。

不具合の知識がない

リコールまではいかないけど、ある車の”ココ”がよく故障するってことがよくあります。

メーカーは全国のディーラーから不具合情報を吸い上げて、改良品を出したり設計上に問題がある分にはリコールを出します。街の整備工場は改良品が出たことなんて知るすべがないのです

部品の見た目上は全く問題がないので、街の整備工場は「変な音がする」や「エンジンの調子がおかしい」などの原因究明ができません。結局のところはディーラーに「こんな不具合情報はないか?」ってことを聞くので時間が掛かります

つまり、オイル交換や点検は普通にできますけど、不具合(故障)に対しては知識が乏しいです。

にゃんすけ
にゃんすけ
仕方がないことですけどね。例えば「サスペンションのゴム(材質)が悪くてが擦れる音がする」なんて原因は”ぱっと見”では分かりません。

電子制御の診断に弱い

最近の車は電子制御でほぼすべてが動いています。

今でこそ街の整備工場でも「コンピューター診断機」を持っていますが、昔は持っていないところもたくさんありました。もちろん使いこなしている整備士さんもいるけど、特に年配の整備士さんは使いこなせていないのが現実だと思います。

ここで、とある整備工場の社長(年配)からクレームがあった実話を一つ。

年配の社長
年配の社長
走行中にエンジンが止まった!なんやこれ!(怒)
にゃんすけ
にゃんすけ
すぐに診ます!!ってハイブリッド車やん!

ご存知の通り、ハイブリッドカーは燃費を良くするためにアイドリングストップをします。全くもって正常の動きなんですね。お客さんに納車をする前に車を動かしてみたらエンジンが止まって焦ったと。

ハイブリッドカーが出始めた頃の話ではないので、まぁ何と言いますか「わしゃ電気装置は分からん!」って感じでしょうね。珍しいケースだとは思いますけど、こんなこともあります。

ディーラーで買うより安く買えるのか?

色々と融通が利く街の整備工場から新車を買うと、安くなるのかって気になりますよね。ご説明します。

整備工場はディーラーから新車を仕入れます。この仕入れが業販価格になっていて最初から値引きMAXみたいな設定です。イメージとしてはこのような感じ。

ディーラー

  • メーカーからの仕入れ価格:160万円
  • 販売定価:200万円
  • 想定値引販売価格:180万円

整備工場

  • ディーラーからの業販(仕入れ)価格:170万円
  • 販売価格:設定自由

この例では、ディーラーで売っている新車が「値引き後の一番安い価格で180万円」だとすると、整備工場で売る一番安い価格は170万円~になります。もし180万円の値段で設定する(売る)と車体で10万円の儲け。

街の整備工場は新車販売の利益を0円にして、その後の点検や車検代で儲けようと考えたり、新車で利益を乗せるかどうかは整備工場の自由です。ディーラーはどちらかと言うと、業販で儲けるというよりも1台の販売実績が欲しい(販売台数ノルマ)。

たくさんある街の民間工場やレンタカー屋など、薄利多売で利益があるからディーラーは安く売れるのです(販売協力も兼ねて)。この設定金額で「ディーラーよりも安く買えるか」が決まるのですが、お客さんからすると他にも安く買える要因があります

下取りで値段を付けてくれる

新車値引き値引き:16万2千円(税率8%時代)

僕が購入した車はフルモデルチェンジからちょうど1年経った時点で、16万2千円の値引きだったので「大した額」ではないです。

しかし、9年間も乗ったコンパクトカー(フルノーマル車)を30万円という破格で後日買い取ってもらえることになりました。

ディーラーの下取りなら良くても10万円っていうところを、”良い値段”で買い取ってくれたので、結果的にかなり安く新車を購入できたことに。お世話になった整備工場の社長からすると、新車も下取り車も横流しだけで「すぐに利益が出た」ので楽な仕事だったそうな。

色々な道筋があって中古車販売やナビの取付、コーティングなどの仕事で後から街の整備工場は儲けることが出来る

にゃんすけ
にゃんすけ
純正ナビより社外ナビの方が安いので、整備工場にお願いすると、お客さん側は総額的に安くなる可能性が高いです。

時と場合によりますが、ディーラーは下取り価格が低い。つまり、下取りよりも買取専門店やオークションに流してもらった方が相殺して安くなる場合が多いです。

もしディーラーで「数千円+リサイクル料金」の下取り価格の場合は”鉄くず”として廃車した方がお金になるかもしれません。日本国内では廃車レベルでも、海外に輸出すれば「まだまだ乗れる」ってことで価値があることも。

整備工場にお願いすると融通を利かして高いところを紹介してくれます。

ディーラーは車齢と走行距離で判断することが多いので、もし乗り換える時は複数のお店で査定してもらうことをおすすめします。※特にハイエース、カローラ、SUV、スポーツカー、トラックなど。

マンガの説明が分かりやすい。
ガリバー査定

日本全国対応廃車本舗。
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さいごに

街の整備工場(ディーラー以外)で新車を買う「メリット・デメリットと安くなるのか」をご説明しました。

まだまだ抜けている点があると思います。というのもそれぞれの整備工場でやり方が全然違うのです。郵便局や警察車両の整備委託で潤っているところもあれば、カスタムで人気のお店もあります。

指示してくれる人が良いと思うお客さんがいれば、自分で決めさせて欲しいお客さんもいる。

結局のところは、お客さんとお店の信頼関係が一番大事なので「安い・高い」よりも人間味を見た方が”長い付き合い”が出来ます。「ディーラーの押し売りが嫌だな」と思う方は、近くの整備工場に相談してみてください。

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