ブログの記事がどのようにして作られているかをご存知でしょうか。
ブログ記事は情報系、エンタメ系、読み物系、レシピ系など内容は多種多様で、Google検索で発見したりSNSでシェアされていたりと様々なところで目にするようになりました。
筆者が思い付きで好き放題書いているように見えても、実は工夫や戦略を凝らして1記事ができるまでに多くの過程と時間を割いています。
ブログを書いている人のやり方によって異なりますが、大まかな流れは以下のとおりです。
- ネタ探し
- 写真撮影・編集
- アイキャッチの作成
- 記事執筆
- 検索エンジンに登録・SNS投稿
- リライト(再編集)
今回は「ブログ記事ができるまで」を通じて、ブログ(ブロガー)の裏側をご紹介していきます。
Contents
ブログの記事ができるまでの過程
- ネタ探しをする
- 写真撮影・編集
- アイキャッチの作成
- 記事執筆
- 検索エンジンに登録・SNS投稿
- リライト(再編集)
この内容を深掘りしてご説明していきます。
1.ネタ探しをする

まずは「何について書くか(記事ネタ)」を探します。
- 雑記ブログ(何でもアリ)
- 特化ブログ(専門サイト)
僕のブログはカーディーラーの裏話を軸とした雑記ブログなのでネタは何でもアリです。
例えば目の前に生卵があったとして、記事を書くならこんなことを思いつきます。
- 生卵とゆでたまごの見分け方
- 卵を割らずに運ぶ方法
- 半熟卵の作り方
- 双子卵を買う方法
- 美味しい卵かけご飯が食べれる場所 など
だいたいありきたりなネタですね。
ですので、実際に検索してみて誰かが書いている内容と被っていないかを調べます。で、モロに被っていて話を広げられる内容じゃなかったらとりあえずボツです。
でも、そんなことを繰り返しているといつまで経っても記事が書けないので、もう一捻りします。
「半熟卵の作り方」の場合ですと「器具を使って電子レンジで簡単」を足してみます。それで出来上がったのが下記記事です。

「卵を割らずに運ぶ方法」では「柔らかい包装で保護する」が誰でも想像できる答えになっていて面白くないので、テレビCMをしていたジェルクッションの“ニセモノ”を使って、「あえてお尻で踏んでも割れないかを確かめるレビュー記事」になりました。

仮にお料理系の特化ブログを運営していれば、必然的に卵を使ったレシピ記事のネタになります。
ですが、実は何かに特化しているブログを立ち上げる際に、何の記事を書くかを最初から考えて決めています。
- 目玉焼きのレシピ
- 玉子焼きのレシピ
- 親子丼のレシピ
- オムレツのレシピ など
考えられるレシピを先に抜き出しておいて、あとは実際に記事にするだけ。記事ネタに悩まなくても良いし情報が網羅できて効率的ですね。
でも最近は個人ブログが「骨折り損のくたびれ儲け」になる可能性が高まりました。
例えば、キューピーのレシピサイトは絶大な知名度と信頼性があります。ありきたりなネタだと個人のブログよりも大手サイトを閲覧する方が安心です。
それに「このレシピにはキューピーのマヨネーズが使われています」と、隅っこに書くことで自社製品の宣伝になっているのです。
だからマヨネーズを使うレシピを網羅しています。個人が企業に「時間と費用」で勝てる訳がありません。
不特定多数が見るテレビCMに莫大な費用をかけなくても、自らやってきたお料理に興味がある層にチラ見せするのも低費用で効果的なので、企業が積極的にWebサイトを作って個人ブログを淘汰しにきているのです。
つまり、ありきたりな内容ではなく、自分が体験した一捻りできそうなネタで勝負しなければなりません(一次情報)。
2.写真撮影・編集をする

文字だけではなく記事に画像があると読者に伝わりやすいため、日頃からスマホやデジカメに写真をたくさん撮りためておきます。
特にオリジナル画像があると記事の信憑性が高まり、実際に使っている場面の写真は重要。
たとえ記事で使わないことが多くても、ブロガーはとりあえず撮りまくりです。別の場所(装飾やアイコン、SNS用)として使うこともあり、念の為消さずに保存しておきます。
画像の編集でしていることは、主にサイズ調整と容量の削減・文字入れです。
※大きくても1枚100KB以下
あまりにも大きいファイルサイズの写真ですとページの読み込み時間がかかりすぎて開かなくなってしまうのと、閲覧者のデータ通信量を少しでも減らすために画像編集をしています。
画像中段にある珪藻土バスマットの分厚さを測っている写真は、記事内容から話が脱線してしまいすぎるので、残念ながら使いませんでした。

3.アイキャッチ画像の作成

アイキャッチ画像というのは記事トップにあるイメージ画像です。あってもなくても良いのですが、シェアされた時にSNS等で表示されます。
何が書いてあるのかをイメージしやすくて読んでもらえる可能性が高まるため、ほとんどの場合は挿入します。
非常にセンスがいる作業で正直なところ苦手。僕のブログでレビュー記事なんかはほとんどが商品パッケージの写真を使うことが多いです。
ガチでこだわっている人はPhotoshopを使って文字間隔の調整(カーニング)までしています。
例えば「ブログ記事」という文字ですと「ブとロ」「ロとグ」「記事」の文字密度が違い、バランスを考えて間隔や濁点の位置を自分で調整しているそうな。
ちなみに素人の僕はCanvaという有名な無料サイトでアイキャッチやPinterestに投稿する画像を作成しています。
有料版もありますが、無料版でもテンプレートがたくさんあって不自由なく使えますので、気になった方は使ってみてくださいね。
※低スペックパソコンでもスマホでも動きます。
4.記事の作成をする

ここまで準備ができたら遂に(やっと)記事の作成です。このブログ(アタプラ)はWordpressというブログサービスで記事を作成しています。
元々は「はてなブログ」で記事を書いていたのですが、自由度が低くて途中からWordpressに移転しました。
はてなブログでもアメーバブログでも楽天ブログでも記事作成の過程はだいたい同じで、編集画面に文字を書いたり画像を挿入したりリンクを貼ったりしていきます。
サッと読める2000文字程度の1つの記事ができるまでにおおよそで2~3時間かかります。長文や情報が正しいかの裏付けを取りながらの執筆は一日がかりになることも…
先日書いたAmazonの「ためしトク」についてをまとめた時はルール(規約)をしっかりと熟読して、本当に仮ポイントが入るのかを確かめてからの執筆で半日かかりました。

ちなみにオピニオン記事(自分の考えを伝える記事)は、思っていることを書き綴るだけで比較的早く書き終わります。
5.検索エンジンに登録・SNS投稿

記事の執筆が終わったら「Googleサーチコンソール(通称:サチコ)」というツールに「記事をネット上にアップしましたよ」とお知らせします。
そうするとGoogleのロボット(クローラー)が自動的に確認してくれて、問題なければGoogle検索(Yahoo!検索)に自分の記事が表示されます。
検索後の1ページ目に表示されるのか、100ページ目に表示されるのかはGoogleの評価基準次第です。
200項目以上もあると言われている評価アルゴリズムがあり、どうすれば1ページ目に入るかは誰にも分かりません。
もちろん1ページ目の上位に入った方が記事を読んでもらえる(検索者に発見してもらえる)可能性が高まり、ブロガーやWebサイト作成者で順位の取り合いとなっています。
評価基準はGoogleの気分次第ってこともあって不安定。
最近ではSNSを活用して宣伝をする個人や企業が増えています。なぜならTwitterやFacebookでシェアされると一気に拡散して、検索結果の1位よりも目立てるからです。
せっかく書いた記事が誰にも読まれないと、どんなに良い内容でも無価値になってしまいます。
記事を書くだけではなく、日頃からSNSで自分のファンを増やすのもブロガーとして成功する秘訣です。
6.検索順位次第でリライトをする
リライトは「書き換え・再編集」という意味です。SNSの拡散力はすごいですが、旬を過ぎると一気に潮が引けていくデメリットがあります。
「検索上位に表示される=情報を必要としている検索者の目に触れる」ですので、商品が売れたり来店してもらえたり成約がとれる効果が長続きです。
ということで、検索下位に表示された記事をGoogleに再評価してもらえるように後日、記事の書き換え作業をします。
例を挙げると「ステーキ レア」で検索した時に、焼き加減を解説した記事をステーキハウスが執筆していて検索上位に入っていれば、お店を知ってもらい来店してもらえる可能性が高まります。
企業でも個人でも検索上位の取り合いをしています。ネットに詳しい専門の業者に頼むくらい重要な宣伝要素です。
ブロガーも同じで自分の記事を読んでもらうために、記事投稿からある程度(数週間~数か月)経過した頃に記事の内容を一部書き換えます。

前に書いた僕の記事は「スーパー玉出 お寿司」で検索すると2ページ目の最後に表示されています。
※お住いの地域・日時・検索エンジンによって結果は異なります。

この記事は既に出尽くしているネタですし、どっちでも良い内容なのでこれ以上は追いませんが、どうしても読んでもらいたい記事は何度かリライトしていきます。
他にも、営業時間やメニューの変更など新しくなった情報は書き直していかなければなりません。
ブロガーは記事を書いて増やすだけではなく、過去記事のメンテナンスを随時行っています。
さいごに
「ブログの記事ができるまで」の過程を何となくでも把握していただけたでしょうか。
真剣にブログを書き始めて1年半。300記事超えで設定やライティング等の勉強時間も含めると、ザっと見積もって5,000時間はブログに時間を費やしています。
時には寝る間を惜しんで…。
「さぁ、ブログを始めてみよう!」と簡単に言う人がいますが、生半可な気持ちじゃすぐに脱落してしまいます。
興味があっても“本気”な人だけがブログに挑戦してみてくださいね。
おわり。